なんでYahoo!SNSじゃないんだろう?
「★初心者の為のブログマナー講座★ - 『炎のバリスタ』★毎日が七転八倒・・・★ - Yahoo!ブログ」を読んで。
Yahoo!ブログって、他のブログと比べていろいろと特殊だよなぁと感じるブログマナー記事。「初心者のためのブログマナー講座」とありますが、これは「初心者のためのYahoo!ブログマナー講座」だとしっくりきます。
いろんなブログサービスや個人が作るブログを多く見てる人にとってはかなり特殊なマナーに見えるけど、一般的に見て納得できる部分も結構あるので、その辺を見てみます。
『無言のお気に入り登録』は控えましょう!
お気に入り登録ってのが、例えばはてなアンテナみたいな更新告知サービスや、RSSリーダーに登録するのを指してるのだと「???」って感じですが、Yahoo!ブログには「お気に入り機能」ってのがあって、Yahoo!ブログ内の他のブログをお気に入り登録することで、そのブログのファンになれます。(Yahoo!ブログ ヘルプ - ファンについて)
Yahoo!ブログには「ファンのみに記事を公開」ってアクセス制限がかけられるので、お気に入り登録ってのはmixiのマイミク登録みたいな意味になっていて、だから無言でのお気に入り登録は宣伝行為ととられたりよく分からない人から登録されて気持ち悪い、というイメージを抱く訳です。
よってこれはYahoo!ブログに特化されたマナー。
『宣伝』はダメ!!
「宣伝」とは、自分のブログを宣伝する為に、無理矢理訪問者を増やす為に、 辺り構わず他人のゲストブックに「宣伝コメント」をバラ撒いていく行為です。 つまり、他人の事を「訪問者カウント数を増やす為の道具」としか見ていないという事です!
一般的なブログでも問題になるスパムコメントやトラックバックスパムと同じ問題ですね。内容が関係にないのに宣伝のために行われる書き込みはYahoo!ブログに限らず、どこのブログでも嫌われる行為なのでこれは一般的なブログでのマナーとして通じる内容。
即ファン解除は「空き巣」と同じ!!
『即ファン解除』とは、ファン登録して相手のファン限定記事を読みあさり、 ファン限定画像集などを黙って持ち帰るなどして、 用が済んだらさっさと『ファン解除』して去っていく行為です。
最初の項目「『無言のお気に入り登録』は控えましょう!」で説明しましたが、Yahoo!ブログにあるお気に入り登録機能で特定のYahoo!ブログのファンとなることができ、そしてファンしかアクセスできない記事が書けるということから、ファンになってくれた人専用の記事やコンテンツを用意するYahoo!ブログが少なくないらしく、そこにあるファン限定記事・コンテンツを読むためだけにお気に入り登録し、ファン限定記事・コンテンツを見たらお気に入り解除(ファン解除)してしまう行為を指して「空き巣」と表現してるようです。
見る方のユーザー側で自由に登録したり解除したりできる「お気に入り機能」だってことを考えると、そこにおいてあるファン限定の記事・コンテンツのアクセス権をブログ運営者側で管理したいという気持ちはよく分かるのですが、現実問題としてそれはユーザー側の意識に頼らざるを得ず、そのために「マナー」として定義するという形になっているんだと思われます。
ユーザー側が望む状態にするには、ファン登録を承認制にしたらいいのかな?と思ったけど、それでも見たいコンテンツを見たら即解除って人はいそうですね。ネット上に上げたコンテンツのアクセス許可を管理したいという気持ちは分かるのですが、実際にそれを実行するのは結構難しい話だったりします。その辺は個人に限らず、市販されている音楽やアニメなどを見ていてもそうですね。
ここは気持ちとしては分かる「マナー」だけど、ネットでそれを管理するのは難しいよな、って部分。
よく誤解する人がいるので一応書いておきますが、作者の意思を尊重するというのは大事なこと。でも、ネットでそれを完璧に保証するのは、技術的に難しい。作者の意思を無視する人を認めている訳じゃなく、技術やマナーでそれを完璧にコントロールできると思うのは理想論すぎるよね、という話。
『無断の転載』は著作権違反に。
『他人が書いた記事』、『他人が撮影した画像』、『他人が描いた絵』には、 それぞれ制作者の「著作権」が存在します。 転載可能だからと言って無断で持ち帰ったり、勝手に使用したり複製したりすると、 著作権違反行為となる場合があります!!
持ち帰ったり、ってのが読んでて「?」と思ったのだけど、Yahoo!ブログでは相手の記事の内容をコピーして自分のブログで掲載できる機能「転載」ってのがあって(Yahoo!ブログ ヘルプ - 転載とは)、これを指して「持ち帰る」と表現しているようです。
この「転載」機能は、他のブログサービスを利用している人たちからすると謎な機能で、内容に共感できたならリンク貼って紹介したり、共感した部分を引用すればいいじゃないか?と思うのですが、自分で記事を書くことが苦手な一般層のユーザーが多いであろうYahoo!ブログにおいては、他人の記事をごそっとそのまま持ってきて自分のブログにぺたっと貼れる「転載」機能の人気が高いようです。
そもそもこの転載機能は、他のブログサービス利用者からすると結構意味不明で、まるっきり同じ内容をぺたっと貼ってしまうことに何の意味があるのか分かりません。いい内容が書いてあって共感した、参考になった、みんなにも読んで欲しい!ってのなら、そう書いてリンクを貼ればいいだけ気がするのですが。リンクで飛べばちゃんと原文が読めるのだから。
自分が書いた記事が、言及するために一部を「引用」されるのや、リンクを貼って紹介されるのは非常に嬉しいですが、そのまま他のブログで使われてしまう転載は勘弁して欲しい。
この項目は、Yahoo!ブログ限定な文化で、他のブログサービスでは「転載」機能自体が批判を呼びそうな部分。まぁ、Yahoo!ブログの転載機能はYahoo!ブログを対象としているので揉め事にはならなさそうですが、Yahoo!ブログ利用者が他のブログサービスを利用するときに転載の概念をそのまま持ち出すと揉め事になりそうな予感が。
『コメント強要』は無礼!
ホームページ黎明期に見られた素通り禁止文化が今でも残っているのを感じさせる内容。ネットを始めた人々がはまりやすい「コメント強要」という考え方、ネットでオープンに公開しているということがどれだけ多くの人が見に来ることが可能かということに気づくと、いかに意味のない考え方か気づくのですが、閉じられた場所だったり、人に見られていることを意識していない場合にはまってしまうようです。
この項目はブログというか、ネット全般的に通じる内容。
噂(うわさ)は広めない事。
以前の出来事ですが、他人から回って来た単なる「噂」をほとんどの人が信じて 次から次に広めてしまい、日本中が大騒ぎになった事が何度かありました。
(中略)
転載する時はまず「当事者」の所に訪問し、当事者が本当に転載を希望しているのかどうかを しっかり確認・吟味して、噂を迂闊に広めない事が重要です!!
書いてあることはその通りで、ネットを利用するときのリテラシーとして重要な話なのですが、「転載」の部分がやっぱり引っかかる。「転載」機能は無駄に情報のコピーを氾濫させるだけなので、いらない機能なんじゃないのかなぁ。