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次世代広告コミュニケーション: クロスメディアからクロスコミュニケーションへ 単行本 – 2007/7/1


マーケター、広告代理店マン、広告制作マンなど
広告/マーケティングに関わる方は必読!

いま、広告業界の中で「クロスメディア」「インターネット広告」「CGM」といった
キーワードがにぎわっていますが、言葉だけが先走りしている感が否めません。
広告関係者が着目すべき本質はインターネットの登場により
広告主と消費者との関係が劇的に変化している点にあります。

本書は、インターネット広告費の市場規模が年々拡大している点を背景に、
海外、国内の先端事例や「エンゲージメント」といった最新のキーワードを中心に構成。
マーケティングコミュニケーション環境の変化を肌で感じている
広告業界の方々に対して、現状を打破するヒント、解決の糸口を示しています。
次世代の広告コミュニケーションのありかたをキャッチする一冊です。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 翔泳社 (2007/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 175ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4798113840
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4798113845

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2008年4月7日に日本でレビュー済み
    ※長いレビューになります。パラグラフ毎にお読み頂ければ幸いです。

    【結論】
    シンプルに言えば、消費者基点でコミュニケーションを設計するということです。
    その時、マス広告での「機能的な」情報発信と、
    ネット広告〜クチコミ発生を意図した「情緒的な」情報発信
    の”クロスコミュニケーション”が求められることになるのです。

    【第一段階:マスマーケティング】
    従来より、大企業はマスマーケティングを行っています。
    代表的な日本人像に対し、「大規模CM」と「店頭販売促進」で
    コミュニケーションをしかける。
    そこで発信される情報は「メーカーオリエンテッド」なものであり、一方的。

    【第二段階:メディアミックス】
    そんな中、ブロードバンドの普及により、Webを絡めたMK=メディアミックス
    という手法が広まっていきました。
    「CMで見たインパクトを様々な接点で展開できれば、到達度が上がる!」
    という考え方です。

    しかしWebはTVと性格が違うので、同じ感覚でクリエイティブしても
    意味がないことがあります。
    部分部分では消費者の共感を得られず、 全く効果が出ない場合も。
    これはまだ「メーカーオリエンテッド」の手法です。

    【第三段階:クロスコミュニケーション】
    そこで最近になって、「クロスコミュニケーション」という概念が広まり始めてきました。

    各々のメディアに、異なる役割を担わせます。
    そう進化した背景には、下記事実が関係しているのです。

     1. プロダクトの「性能」や「機能」
       ⇒ 消費者は”企業発”の情報を最も信頼

     2. プロダクトの「体験」や「情緒」
       ⇒ 同じ”ユーザー”の声を最も信頼

    消費者は「ユーザーオリエンテッド」(=クチコミ)を基にして
    購買行動を取るようになりました。

    繰り返しになりますが、
    ≪消費者基点でコミュニケーションを設計するということ≫
    が求められているのです。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2007年7月24日に日本でレビュー済み
    大手広告代理店らしいマクロ的な概念が書かれています。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2007年10月20日に日本でレビュー済み
    結論からいうと、2点。

    '@現在のネット広告の現場はそれほど書かれていない。
    'A(とはいえ)マーケティング、広告に携わるヒトはマスト!

    現在ネット広告、マーケティングで勢いがあるのはバイラルでもリッチアドでもなく、紛れもなくSEM(検索エンジンマーケティング)。

    そこら辺についてはまったく書かれていないけど(たぶん本書の趣旨とちがうので)、ネットマーケティングの「これから」を考えるためには必要な情報、素材がちりばめられています。

    特に以下のコトバ・・・

    P.11
    「インターネットはテレビと性格が違うので、テレビと同じ感覚でクリエイティブしても意味がないことがあるんです。全体としては統一感が出るかもしれないけど、それぞれの部分には効果がない、ということになります」

    ウェブセンタリング時代のIMCを考える上で、このコトバは珠玉です。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2008年1月18日に日本でレビュー済み
    Web2.0によって、一方的に伝える広告の時代は終わりした。ではこれからの広告はどうあればいいのかということが書かれていて、とても勉強になりました。
  • 2008年1月18日に日本でレビュー済み
    本書は、インターネット時代の広告のあり方を扱っており、題名の通り、「次世代コミュニケーション」について書かれている。特に、広告業界に携わる人や広告産業に興味のある人にとってはとても興味・関心の持てる本ではないだろうか。
    現在、インターネット社会の進展により、企業が自社メディアを獲得し、さらに消費者が発信メディアを獲得した。これからの広告は、マス広告だけで消費者に訴えかけることは難しく、「ブランド体験価値」の必要性が増してくる。このブランドの価値を伝えることこそが、次世代コミュニケーションの目指すところであるとしている。消費者が求めているのはコミュニケーションコンテンツであり、これからの広告はクロスメディアではなくクロスコミュニケーションこそが、次世代広告のコミュニケーションデザインであると書かれている。
    つまり、次世代広告は、企業から消費者への一方向的ではなく、双方型・共有型へと変化を遂げた。このような環境の中で、新たなマーケティング手法や、ソーシャルメディアを味方につけ、「クチコミ」を促進することの大切さを説いている。
    私自身、気になる商品をインターネットで調べることは日常茶飯事なので、この本書の中でのインターネット広告においての、消費者との絆をいかに生み出すかというところに着目した。そこにはプラスアルファな部分が必要であるか、いかに商品に「オリジナルな価値」を生み出すかという指摘があり、とても参考になった。
    次世代広告は日々多様に変化し、また、広告会社はそれに対応していかなければならない。これからも次世代広告コミュニケーションから目を離せなくなった。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2008年1月17日に日本でレビュー済み
    web2.0という現象に代表されるような昨今のネット環境の劇的な変化に伴い、企業側消費者側ともにマーケティング、消費に関する姿勢が変化してきた。そのことにより、広告も新たな手法を模索せねばならなくなった。
     本書では、そのような環境の中で生活者が求めているのは「広告でもコンテンツでもなくコミュニケーションコンテンツである」という主張を軸にし、次世代の広告コミュニケーションのあり方を示している。特に、Chapter2では5つのクロスコミュニケーション先端事例を取り上げ、「ブランド体験価値」を伝えるコミュニケーションコンテンツの作り方を具体的に示しており、分かりやすい。
      後半ではCGM/UGC的生活者側がコントロールするコンテンツやソーシャルメディアの台頭など現代のネット事情を踏まえた広告のあり方も論じられている。
     昨今のマーケティング環境の変化、これからの広告会社に求められることも示されており、マーケティングや広告を学ぶ人、それらを仕事とする人や広告主の方にも勉強になる本である。
  • 2008年1月28日に日本でレビュー済み
    最初にこの本を手にしたとき、タイトルに「次世代」と書いてあったからか、難しそうだという印象があった。日常ではあまり聞かない言葉であったので、未来のことなんて…と踏み出せなかっただけなのだろう。
     実際に読み進めていくと、分かりやすい流れで書かれており、広告の世界にのめり込むことができる。導入として、トップエージェンシー「AKQA」を例にクロスコミュニケーション事情を知らせた上で、その必要性を理解させる展開。今までのマーケティング環境と次世代のマーケティング環境の違い、どのように変えていかなければいけないのかなどが順を追って書かれていおり、広告の知識に疎い私にも分かりやすい。簡単な図式化も多くされており、親しみやすい。クロスコミュニケーションの事例が5つあげられており、その中でも、2つ目のBMWの「MINI」の発表に行なわれた、ユーザー参加型キャンペーンについての事例は特に興味を持てる。ネットの世界からリアルな世界へ展開していったというこの内容はわかりやすく、クロスコミュニケーション理解へとつながる。
     現代の広告業界事情を説明しつつも、激変していく次世代の広告業界に生きていく私たちへのスキルアップを手助けをしてくれているようだ。
  • 2008年1月22日に日本でレビュー済み
     これまでマス広告を主としてキャリアを重ねてきた世代のアドマンに向けた一冊。次世代(ネット社会)において、これまでのマス広告だけでは通用しない理由とその対策について、事例を交えながら書かれている。一からマーケティングを勉強しようという人が読むには少しわかりづらい用語が多用されているので、マーケティング用語集と併せて読むと良い。

     いずれにしろ、本のポイントは「ネットコミュニケーション」という一点に絞られており、それを様々な視点から繰り返し書かれているという構成なので、理解の深まりやすい本だろう。