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現代マンガの全体像 (双葉文庫―POCHE FUTABA) 文庫 – 1997/1/20


「マンガこそが日本の世界に誇る最高の文化である」と著者は言い切る。だからこそ、本格的なマンガ論の出現が待たれていた。マンガをめぐる批評の流れを変え、海外にも知られた、論争的にして威風堂々の現代日本マンガ論。待望の文庫化。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (1997/1/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/1/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 309ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575710903
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575710908

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呉 智英
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2018年11月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    あの封建主義者の呉智英がマンガ論? と初見では思った事を告白する。私自身がマンガを他の分野より一段低く見下す俗論に毒されていたのである。本書は、俗論と戦う思想家呉智英が本領を発揮した堂々たるマンガ論。資料的価値はわからないが、労作なのは間違いない。マンガに関わって類似した名前をウッカリ間違えているのを指摘するだけでなく、それが見過ごされてしまう現状こそが問題なのだと喝破するのが、如何にも呉氏らしい硬派ぶり。私はそんなに詳しいわけではないが、手塚治虫を初め既知のマンガ家の位置付けを読んで、とても興味深く、容赦なくぶった切る呉氏の毒舌ぶりも相まって貪るように読んだ。
     少し気になったのは個別のマンガ作品の評が、結局印象批評に過ぎないのではないか、と言うこと。そのため、そのマンガに思い入れある人には暴論にしか思えない評もあるように思うが、どうか。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年8月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    最初から50ページくらいに渡って、ボールペンの線引き、丸つけ、矢印があるはあるわ…これで300円
    は如何なものか…。
  • 2004年6月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    マンガというものが日本が世界に誇る文化であることは徐々に世界にも日本社会にも浸透しつつあると思うが、その文化についてまっとうに研究・評論されてきてはいないらしい。
    呉智英といえば分かりやすい平易な文章で難しい概念を説明する名手だが、本書はマンガという一見柔かいテーマを扱った評論にも関わらず呉智英の他の著作と比較して少し難しい。内容的に非常に高度・本格的ということもあるが、マンガという一般的に知的程度が低く見られがちな文化を扱っているからむしろ力が入ってしまったのかもしれない。しかし、そのようなことを差し引いても本書はそのマンガという文化についての初の本格的な評論であって、俗論あふれるマンガ評論の流れを変えたものであることには間違いないと思われる。日本マンガという文化に関する基本文献として歴史に残る著作となるのではないかと思う。
    34人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年6月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    呉先生の評論は素晴らしい。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2008年1月4日に日本でレビュー済み
     日本マンガ史を概観するのにベストな本です。。
     多くのマンガ評論が好ききらい、むかつくむかつかないで行われている中、評論として
     優れています。
     戦前から1980年辺りまでをマンガ慨史として扱い、著者はそれを五期に分けています。
     ホラーマンガからギャグマンガ、少女マンガまで押さえています。
     単行本が発売されたのは1986年。まだまだ古びておらず「真剣に」マンガを
     考えたい人はぜひ読むべきでしょう。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2006年2月5日に日本でレビュー済み
    じゃりン子チエの所では凄い差別的な事が書かれていて初めて読んだ時。ある意味ショックを受けました。はっきりいってはるき悦巳さんはそんな差別的なメッセージを込めて「じゃりン子チエ」を書いたのではないと思います。それとこの本の著者の呉とかいうオヤジは何かの本で「差別はあっても良い」とかホザいていた最低なオヤジです。はっきり言ってこの本のはるき悦巳さんの所はデタラメです。はるき悦巳さんに謝罪してほしいです。だけど、インテリさんが言っている事は自分には理解が出来ません。
    20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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