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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2010/8/26
東 浩紀
(編集)
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なぜ「日本」が欲望されるのか
マンガ・アニメ・ゲーム・映画・アート……。
日本的ポップカルチャーの核心に迫る白熱の議論!
本書の元となったのは、2010年3月に東京工業大学世界文明センターの主催で行われ、大きな反響を呼んだ国際シンポジウムです。
その発表と討論を、批評家東浩紀氏の編により再構成しました。
現在「クール・ジャパン」の名で日本のポップカルチャーが世界中に浸透しています。
また、それは日本政府の国家的な文化政策ともなっています。
この「クール・ジャパン」現象が映し出すものは何なのか。
日本を代表する論客、世界を舞台に活躍するクリエーター、現在第一線の海外の日本学者をむかえ、多角的な視点からの議論となりました。
戦後から今日にいたる日本文化への眼差しを検討することで、クール・ジャパノロジーへの視線を問い直し、日本的想像力の可能性を探るものです。
「クール・ジャパン」の名の下に語られている「日本」とは何か?
ときに「未成熟」とされる日本的想像力の核心はどこにあるのか?
「日本文化」のイメージを刷新する新しい出発点となるものです。ご注目下さい!
【目次】
はじめに——東浩紀
Ⅰ 「日本的未成熟」の系譜——キース・ヴィンセント
Ⅱ アート界における“クール・ジャパン”の戦略的プロデュース法——村上隆
Ⅲ 日本映画と未成熟——黒沢清
Ⅳ 「かわいい」の本質——宮台真司
Ⅴ [討議]日本的未成熟をめぐって
——キース・ヴィンセント+黒沢清+宮台真司+村上隆+(司会)東浩紀
Ⅵ クール・ジャパノロジーの不可能性と可能性——ジョナサン・エイブル
Ⅶ プロレタリア文学のクールさの可能性——ヘザー・ボーウェン=ストライク
Ⅷ ヨーロッパにおける「クール・ジャパノロジー」の兆し——シュテフィ・リヒター
Ⅸ 一九九二年以降の日本のサブカルチャー史における意味論の変遷——宮台真司
Ⅹ トランスナショナルな「理論」の構築に向けて——毛利嘉孝
XI [討議]もう一つの日本学
——東浩紀+ジョナサン・エイブル+ヘザー・ボーウェン=ストライク+宮台真司+毛利嘉孝+シュテフィ・リヒター+(司会)クッキ・チュー
[総括]ポップカルチャー言説の「視差」から考える——河野至恩
マンガ・アニメ・ゲーム・映画・アート……。
日本的ポップカルチャーの核心に迫る白熱の議論!
本書の元となったのは、2010年3月に東京工業大学世界文明センターの主催で行われ、大きな反響を呼んだ国際シンポジウムです。
その発表と討論を、批評家東浩紀氏の編により再構成しました。
現在「クール・ジャパン」の名で日本のポップカルチャーが世界中に浸透しています。
また、それは日本政府の国家的な文化政策ともなっています。
この「クール・ジャパン」現象が映し出すものは何なのか。
日本を代表する論客、世界を舞台に活躍するクリエーター、現在第一線の海外の日本学者をむかえ、多角的な視点からの議論となりました。
戦後から今日にいたる日本文化への眼差しを検討することで、クール・ジャパノロジーへの視線を問い直し、日本的想像力の可能性を探るものです。
「クール・ジャパン」の名の下に語られている「日本」とは何か?
ときに「未成熟」とされる日本的想像力の核心はどこにあるのか?
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【目次】
はじめに——東浩紀
Ⅰ 「日本的未成熟」の系譜——キース・ヴィンセント
Ⅱ アート界における“クール・ジャパン”の戦略的プロデュース法——村上隆
Ⅲ 日本映画と未成熟——黒沢清
Ⅳ 「かわいい」の本質——宮台真司
Ⅴ [討議]日本的未成熟をめぐって
——キース・ヴィンセント+黒沢清+宮台真司+村上隆+(司会)東浩紀
Ⅵ クール・ジャパノロジーの不可能性と可能性——ジョナサン・エイブル
Ⅶ プロレタリア文学のクールさの可能性——ヘザー・ボーウェン=ストライク
Ⅷ ヨーロッパにおける「クール・ジャパノロジー」の兆し——シュテフィ・リヒター
Ⅸ 一九九二年以降の日本のサブカルチャー史における意味論の変遷——宮台真司
Ⅹ トランスナショナルな「理論」の構築に向けて——毛利嘉孝
XI [討議]もう一つの日本学
——東浩紀+ジョナサン・エイブル+ヘザー・ボーウェン=ストライク+宮台真司+毛利嘉孝+シュテフィ・リヒター+(司会)クッキ・チュー
[総括]ポップカルチャー言説の「視差」から考える——河野至恩
- ISBN-104140911638
- ISBN-13978-4140911631
- 出版社NHK出版
- 発売日2010/8/26
- 言語日本語
- 寸法13.1 x 1.4 x 18.3 cm
- 本の長さ288ページ
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商品の説明
著者について
【執筆者】
東浩紀●批評家・作家。早稲田大学文学学術院教授。東京工業大学世界文明センター特任教授。
キース・ヴィンセント(Keith Vincent)●日本文学研究者。ボストン大学准教授。
ジョナサン・エイブル(Jonathan Abel)●日本文化研究者。ペンシルベニア州立大学准教授。
黒沢清●映画監督
河野至恩●比較文学研究者。上智大学国際教養学部准教授。
クッキ・チュー(秋菊姫:Kukhee Choo)●メディア学研究者。チュレーン大学助教。
ヘザー・ボーウェン = ストライク(Heather Bowen-Struyk)●日本文学研究者。ロヨラ大学シカゴ校教員。
宮台真司●社会学者。首都大学東京教授。
村上隆●美術作家
毛利嘉孝●社会学者。東京藝術大学准教授。
シュテフィ・リヒター(Steffi Richter)●日本学研究者。ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。
東浩紀●批評家・作家。早稲田大学文学学術院教授。東京工業大学世界文明センター特任教授。
キース・ヴィンセント(Keith Vincent)●日本文学研究者。ボストン大学准教授。
ジョナサン・エイブル(Jonathan Abel)●日本文化研究者。ペンシルベニア州立大学准教授。
黒沢清●映画監督
河野至恩●比較文学研究者。上智大学国際教養学部准教授。
クッキ・チュー(秋菊姫:Kukhee Choo)●メディア学研究者。チュレーン大学助教。
ヘザー・ボーウェン = ストライク(Heather Bowen-Struyk)●日本文学研究者。ロヨラ大学シカゴ校教員。
宮台真司●社会学者。首都大学東京教授。
村上隆●美術作家
毛利嘉孝●社会学者。東京藝術大学准教授。
シュテフィ・リヒター(Steffi Richter)●日本学研究者。ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2010/8/26)
- 発売日 : 2010/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4140911638
- ISBN-13 : 978-4140911631
- 寸法 : 13.1 x 1.4 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 643,889位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 118,875位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(河出書房新社)、『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ)ほか多数。
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
10グローバルレーティング
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ70%19%11%0%0%70%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星4つ70%19%11%0%0%19%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星3つ70%19%11%0%0%11%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星2つ70%19%11%0%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ70%19%11%0%0%0%
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2010年10月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入編者の東は前書きで、本書はクールジャパン現象そのものの分析ではなく、それをいかに語るか、その語りかたをめぐるもので、その点で「いささか複雑な書物」なのだと記す。が、本書のカバーや帯(装丁)は、クールジャパン現象の勢いで(本書を)売り込もうという雰囲気で、結果的に東の言とはやや違う意味で、読者に“いささか複雑な書物”という印象を与え、本書のあり方(ねらい)を不鮮明にしたと思える。
中身の方も、議論がかみ合い、深められているとは思えない。
本書登場の西欧の日本研究者は、自身がクールジャパンに惹かれているわけではない。惹かれている少なからぬ学生達に直面し、その現象の意味を探るため従来の日本文化研究から領域を一歩拡げたのだ。また、登場する日本人クリエイターは自身の創作方法にかなり自覚的であり、その点では異端派的な人達だ。まあ、そういった人たちが日本の若手批評家と話し合ったとき、どんな内容が展開することになるかを読者は知ることが出来る。日本や世界で、日本のポップカルチャーを巡ってどんなことが起きているかについて、本書登場の識者達の目を通し知見を広められるということだ。それはそれで、得られることは多い。
ただ、深まる方向には議論が進んでいない。宮台はシンポジウムに2日とも出席し、他の出席者の発言も受け精力的に主張している。彼は、日本製ポップカルチャーが生み出されていった際、表現された「日本的未成熟」が「社会的文脈の無関連化機能」を持つことにより、若者達にある種の解放感をもたらしたと言う。その機能は現在の日本ではすでに失われてしまったが、近代の縛りが強く残る欧米では、それはまだ有効で多くの若者を救い得ると言う。ここで気になるのは、救われたはずの日本の若者が今幸せそうでないのだから、欧米の若者だって真に救われるだろうかということだが、そういうところまで本書の議論は進まない。
また東は、日本の「伝統芸能」と「オタク文化」の間には大きな断絶がありながら、欧米からは同じ「日本文化」と受容される現象を、「解離」(日本文化の持つ独特の「解離感」)という概念で捉えられないかと提示したが、それは誰からも受け止められず放置されてしまった。
そういうことで、論をさらに深めることは読者に委ねられているともいえるのだ。
- 2014年8月3日に日本でレビュー済み本書は副題にある「クール・ジャパノロジーの可能性」と題されたシンポジウムの記録である。二日間行われた国内外の研究者の講演と討議をまとめたものだ。
率直に言って、本書のタイトルや評価によって興味を持って読み始めた人の多くは、途中で投げ出すのではないかと思われる。基本知識や用語が専門的で敷居が高いものが多いし、討議はなんか咬み合わない(特に第2部の討議は険悪ですらある)。「ファン」「マニア」を対象にしたものではなく、「研究者」向けのイベント記録的内容だと思えた。(総括にはいみじくも、「読者は文脈を共有しているという暗黙の了解がある~文脈の共有を図りたいと考えた」とあった)
したがって冒頭から順番に読むよりは、最後の総括を読んでそこで気になった講演の内容に戻ることで、読み進めていくのがいいのではないかと思う。
個人的には、第1部「日本的未成熟の力」はとても楽しく読めた。特に宮台真司の「関係性から記号へ」「オフビート感覚」の話が面白い。第2部「クールジャパノロジーの条件」、こちらは総論として「クール・ジャパン」とは何であるかという議論が存在するところが、なんか失笑してしまう。しょせん広告代理店にあてがわれた借り物の惹句であることを想起させて、政治的な浅はかさを感じる言葉だから実が伴わなくて議論がかみ合わないのではないかと思えた。
そんな中でも「ヨーロッパにおける『クールジャパノロジー』の兆し」における、日本文化の捉え方の局面の変化、「1992年以降の日本のサブカルチャー史における意味論の変遷」における、日本のポップカルチャーが広まった理由、などは面白かった。
- 2011年4月29日に日本でレビュー済み前半の「日本的未成熟の力」は面白かったです
村上隆さんが一人の芸術家を十年以上かけて世界市場に売り込んでくる発表は面白かったです。芸術起業論を想起する内容でした。
また、同じ村上さんの、かわいいとは死と直面した瞬間に一番表出ときに表出するのではないかとという解釈も興味深かったです。彼はこのコンセプトでアニメを製作中だそうです。
日本的オタク・ポップカルチャーのひとつの大きな特徴はネオテニー的(これは評者の解釈です)であり、そこには「かわいい」という大きな要素があるとのこと。少なくとも日本では、「かわいい」という言葉の氾濫はカルチャー分野だけではなく、オヤジやなんだかよく分からないものもその中に含まれており、しかもその状況は定着化していると思います。オタク文化における「かわいい」とその他で使われる「かわいい」は文脈が違うのかもしれませんが、その観点からの意見も欲しい気がしました。
後半の「クール・ジャパノロジーの条件」は今ひとつかな?
外国人の研究者の発表が多かったです。簡単にいえば日本のいわゆる「オタク文化」は「日本」というフィルターを通して受け入れられているわけではなく、コンテンツが「クール」であれば良く、日本への興味は二の次三の次ということでしょうか。そして、毛利さんを除く参加者の多くはこの状況に対し肯定的でした(仕方が無いということかも?)
最後の討論は海外からの見方についてもっと思考を深めてもらいたかったのですが、フリーター問題のほうが大事とか等、議論が違う方向に行ってしまい、少し残念でした。
# いわゆる「クール」という意味は、元々ジャズから来ているとは知りませんでした。確かグレゴリー・ペックがローマの休日で使っていたと記憶しています
# 本論と関係ないですが、ジョナサン・エイブルさんがノーベル賞のために村上春樹が政治的発言を増やしていると書いていましたが、本当なんでしょうか?評者にはそう思えないのですが。
- 2010年10月5日に日本でレビュー済み本書は2010年3月5〜6日、東京工業大学で行われた国際シンポジウム
「クール・ジャパノロジーの可能性」におけるプレゼンテーションと
討議の記録を、運営にあたった東氏が編者として再構成したもの。
本人が固辞されたとのことで大塚英志氏の論考・発言がまったく
収録されていない点がまず残念。
同じ編者の『ised 情報社会の倫理と設計』を先に読んでしまったがために、
(取り扱うテーマの影響もあるとは思うが)全体的に軽く感じてしまい
もう少し議論を詰められたのではないか?というのが第一印象。
議論が噛み合わないのも、異論が出るのも当たり前ではあるが
『ised』では論議を突き詰めていくパワーのようなものがあるのに対し
本書では残念ながら議論が個々に放り出されているきらいがある。
この点は事前のコーディネートでもう少し何とかなったのではないか。
もちろん村上隆氏の戦略的プロデュース法の赤裸々な解説や
非日本人の日本研究者たちの、何でこんなことまで知っているのか?
と思うとともに、こんなありきたりな日本像でいいのか?という
意見もあったりして、その点は純粋に貴重な視点も紹介してくれている。
- 2010年10月13日に日本でレビュー済み本書の特徴として
海外から日本のポップカルチャーが
どのように見られているのか?
という視点がある。
なので、アカデミックな日本文化論の色が濃い。
軽い気持ちでジャケ買い(もろジャパニメーション)すると、
なんかよくわからんぞ…となるから注意。
東浩紀、宮台真司に興味があるなら読み進めていけると思う。
日本のポップカルチャーには、
国籍、人種などの属性から「無関連化」する作用があるのではないか。
だから、世界から支持されているのではないか。
以上の宮台氏の指摘が印象に残った。
- 2010年11月3日に日本でレビュー済みクールジャパンという流行りの言葉に乗せられて購入。
NHKブックスなので、基礎の基礎から教えてくれる本かと思ったら、何かのシンポジウムの原稿をそのまんま転載しただけの代物でした。
これだけでは明らかにサッパリです。
そこそこ興味深い議論もあるのですが、いかんせん前提知識がないと、その議論に入り込むことができません。
大学で使うテキストや、学会誌ならこういうのもいいかもしれませんが、NHKブックスでこういうのはどうなんだろう?
読み手の勉強不足と言われれば、それまでなんですけどね……。
- 2011年4月23日に日本でレビュー済み「クール・ジャパン」 に関する海外での熱狂ぶりや政府の肩入れなどに違和感をいだくとともに,日本のアニメなどの惨状にこころをいためるとき,この本はそういう問題へのヒントをあたえてくれるとおもう. しかし,他の評者も書いているように,この本ではすっかり消化不良におちいってしまう. 私のようなアニメやマンガにちゃんとついていっていない読者,また (ネットをふくむ) 論壇についていっていない読者にはとてもフォローできない.