ここ最近のエントリを見て、モテたくてFPGAを触りたくなったという人もいるだろうと思います。
ただ、FPGAを触るといっても、どこから始めればいいのか、何を買えばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、FPGAを触るために用意するもので、おすすめのものをまとめてみます。下書きでずっと放置していたのですが、ばたばたと公開しておきます。
前提としては、今までハードウェアを触ったことのないソフトウェア技術者が、今後FPGAでデータ処理をしてモテるための準備をするということを想定してます。
「まず3万円用意します」
最初に、FPGAの評価ボードが必要です。
いろいろ安い評価ボードもありますが、ある程度最初からデバイスがついていないと楽しくないし、勉強もやりにくいです。また、その評価ボードを使ったテキストも必要になります。
そういう点で考えると、いまはDE0一択になると思います。
DE0-nanoは値段も安いしA/Dコンバータもついているし、かわいくていいんですが、出力としてはLEDが8個あるだけで、7セグLEDがないので数字が表示できないし、学習にはつらいです。
ソリトンウェーブから入手できます。拡張キットも買ってください。
http://solitonwave.shop-pro.jp/?pid=15835753
2015/7/28 追記
後継でDE0-CVというのが出てます
http://solitonwave.shop-pro.jp/?pid=90445204
なぜ拡張キットも必要かというと、シリアルポートの部品とLCD、D/A A/Dコンバータ、ブレッドボードなどがついているからです。
ハードに慣れた人なら、ブレッドボードなどは持っているだろうし、シリアルポートも部品やさんで買えると思いますが、不慣れだと何を買っていいかもわからないし、バラで買うと結構高いです。
目的がデータ処理だとしても、やはり、デバイス、それもLEDなどの物理デバイスではなくICなどのデジタルデバイスの制御ができるようになっておく必要があります。
そういったデバイス操作として簡単な順にあげると
LED→シリアル通信→VGA→DAコンバータ→ADコンバータ→PS/2→LCD→SDRAM→DDR SDRAM
のようになります。(※個人の感想です)
このうちSDRAMまでが、DE0+拡張キットで試すことができます。
DDR SDRAM以降は速くなるほど難しくなるようで、これはもう基本学習の域を超えそうです。
あとは入門書2冊
まずはこれ
超入門!FPGAスタータ・キットDE0で始めるVerilog HDL: すぐ始められる!USB対応・書き込み器不要・大容量FPGA搭載! (トライアルシリーズ)
- 作者: 芹井滋喜
- 出版社/メーカー: CQ出版
- 発売日: 2011/07/22
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 44回
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この本は、ちょっと高いし、わかってしまうとたいしたことが書いてないので、評価は低いようなのだけど、やはり初めてハードウェアをさわるのには、このくらいのレベルのことが書いてあるとありがたい。
あと、上記の拡張キットのPDFとつながってるので、進めやすいです。
つぎにこれ
FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ?Altera編?
- 作者: 小林優
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 31回
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ハードにすでに慣れてる人にはこちらからで大丈夫だと思います。
NIOS CPUとの接続バスのことや、PS2、SDRAM制御、そしてLinuxを動かすというところまで書いてあって、なかなか読み応えあります。
ただ、サンプルが基本的にNIOS CPUからの制御を前提としているので、ちょっと大掛かりになっていて、やはり上記DE0本から入ったほうがわかりやすかったです。
さいごにひとこと。
「モテなくても泣かない」