雨で蒸し暑い……
コーポレートカードを発行してもらう。基本的には准教授以上の発行らしいのだが、助教でも立替払いが多いとか理由があれば発行してもらえるようである。たとえば研究費で購入する場合でも、Amazon で書籍を立て替え払いをしたりすると、作成しなければならない書類が多いので、コーポレートカードのほうが手間が減って (直接大学の研究費から引き落とせるので) いいらしい。早速今年の夏の読書会の本を注文してみた。
ちなみに松本研の夏の読書会は受験生向けのサマーブートキャンプと共催で、「The Art of Computer Programming 4a (組み合わせアルゴリズム) を読む 」という企画。いつもは実習系のテーマを出しているのだが、一度くらい趣向を変えてみようかなと (毎年読書会とサマーブートキャンプがぶつかって読書会に出られなかったのだが、マージすると両方出られるし)。例年サマーブートキャンプあるいはスプリングセミナーに参加した受験生はかなりの割合で実際受験して入学してくれるのだが、今年はどうだろう。
他の研究室は「クラウドコンピューティングを利用した大規模データ処理」とか「Androidを題材にした実践的開発プロセス体験」とか実習系のちゃんとしたものなので、コードがっつり書く系の実習したい人はそちらに参加していただければと思う。
午後、7月14日から留学生が1人増えるというので助教室にもう1席作ってもらう。すでに研究室における空き席は社会人席の2つしかないのだが、8-9月に短期滞在で1人、10月から留学生がもう1人来るということで、9月卒業の人が席を空ける前提で話が進んでいる気がする (笑)
空いた時間で論文の赤入れをしたり査読をしたりなど。4pだと赤を入れるのも楽〜。査読は8pなのだが、ちゃんと書かれていないとやっぱりしんどい。論文を書くのと読むのが仕事なので、がんばって読むしかないのだが。京大の河原研・黒橋研と合同で松本研も ACL 読み会をやるようなのだが、表に出ている論文はやっぱりきちんと書かれているし、トップカンファレンスに通るようなものはそれなりのクオリティはあるので (期待して読んだら「こんなんでいいの」とがっかりすることはあるが、それは期待値が高いということ)、学生のうちはぜひいい論文をたくさん読んでほしいものである。
夜20:15から統計的自然言語の基礎勉強会。ソシュールの話とか久しぶりすぎて用語がすぐに出てこなくて、ソシュール小事典
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最近はベイジアン言語処理が大流行りで、教師なしで動く手法は計算量も大きく精度も数百文タグづけしたらあっさり抜かれるので一見実用的ではないように見えるが、逆にどんな言語でもデータをタグづけしなくても動くし、言語学の知識がなくてもメンテナンスできるので、実用的にこちらのほうが好ましいことも多々ある (大学の人は「役に立たないのでは」と言うことが多いけど、必ずしもそんなことはない)。言語学で当然だとされている概念(たとえば「品詞」とか「文節」とか)が、アプリケーションによっては不要であったりすることもあるし、逆に「人間が言語を理解する」という「アプリケーション」では言語学の概念が役に立ったりすることもあるので、両方のインタラクションがあることが鍵かなと思う。
そういえばこの Mark Johnson の論文は、彼がちょうど Microsoft Research にいたときにやっていた話で、ちょうどその時期自分もインターンをしていたので、1回だけ聞いたことがある。自分のインターンのプロジェクトも、彼に何回か出てもらい、いろいろとコメントをもらった。いま考えるととても贅沢な環境だったな〜。MSR は毎日がびっくりするくらい刺激的な環境なので、行けるチャンスがある人はぜひ行くとよいと思う。
勉強会が終わって家に直行したが、それでも11時……(職場から家まで徒歩5分なのに)。6月はやるはずだったのにアメリカに行ったりしてできない仕事が山積しているので、週末取りかからないと〜。