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内容説明
戦後日本を襲った二つの「厄災」―阪神・淡路大震災と東日本大震災―は、障害者、高齢者、外国人や移住者など社会的なマイノリティのそれまであった日常をどのように変容させたのか。「当事者」とまっすぐに向き合った厚みがあるエスノグラフィーや多様な資料を、「障老病異」を対象とする生存学の視点から丁寧に読み解き、「厄災」後の生存のあり方や社会構想に役立つ視点を提示する。
目次
第1章 大震災・原発災害の生存学―生存のための身振り
第2章 東日本大震災と障害をもつ人の「生」
第3章 被災障害者支援の復興市民活動―阪神・淡路大震災と東日本大震災での障害者の生とその支援
第4章 阪神・淡路大震災での障害者支援が提起するもの
第5章 数え上げの生存学に向けて―福島第一原発事故をめぐる高齢者たちの生存
第6章 大震災後の地域支え合いの福祉拠点―地域に開き、地域を取り込む二つの取り組み事例から
第7章 非常事態のなかのダイナミズム―東日本大震災以降の日本人住民‐外国出身住民の関係性の変容可能性
第8章 三・一一から考える在日ブラジル人の災/生
第9章 田舎はなくなるまで田舎は生き延びる
著者等紹介
天田城介[アマダジョウスケ]
中央大学文学部教授。専攻は社会学(特に、臨床社会学ならびに歴史社会学)
渡辺克典[ワタナベカツノリ]
立命館大学衣笠総合研究機構准教授(特別招聘研究教員)。専攻は医療社会学、相互行為論、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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