内容説明
手話を習得した盲学生、スロープ化に反対した車イス学生、口話をやめたろう学生…。さまざまな「障害」と立場が衝突しあい、せめぎあいながら暮らす「大学」という生活の場。受験、試験、講義、ゼミ、会話、食事、排泄、出産、就職、仕事などなど、バリアフリーでは越えられない、日常を乗り切っていく関係の原像が見えてくる。
目次
“対話”をはじめるにあたって
第1部 バリアフリー化を問いつつ「共用」を探る(新井健司さんと振り返る「見えない」まま学ぶこと・働くこと;天野誠一郎さん・境屋純子さんと振り返る「車イス」に乗ったまま・「車イス」に乗り換えて ほか)
第2部 さまざまな「障害」に直面しながら共に学ぶ(瀬川三枝子さんと振り返る「見えない」ことから「女性である」ことを視る;古賀典夫さんと振り返る「見えない」世界から社会問題と向き合う ほか)
第3部 「障害」を引き受けつつ開く(福田剛さんと考える「障害」をわが身で引き受けつつ関係のなかへ;村上健一さんと語る寄って集って「障害」を越える ほか)
終わりに―“対話”を振り返って
著者等紹介
篠原睦治[シノハラムツハル]
1938年、東京に生まれる。和光大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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