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2016-08-04

Quckey2


古い作品ですが、今でも基板の頒布や制作代行は受け付けていますので、遠慮なくご注文ください。今のところ特に不具合の連絡はなく安定していますので、ファームウェアは2012-05-26版のまま変更はありません。(2016-08-04)

ハードウェアキーボードアクセラレータQuckey2

ハードウェアキーボードアクセラレータ「Quckey」を再設計し、機能強化を行いました。

旧作Quckey!はこちら

キーリピート高速化

キーのオートリピート(IBM用語でタイプマチック)速度を高速化することで、キーの入力、とりわけカーソルの移動速度やスクロール速度が高速に行えます。CPUやメモリをアップグレードするのとはまた違った高速化が体験できます。

リピート停止

「表示の間隔」を最低に設定すると、オートリピートがまったく発生しなくなります。お年寄りや身体に障害をお持ちの方で、キーのリピートがあると不便という方がご利用頂けます。

norepeat

超高速リピート

「表示の間隔」を最高速に設定すると、毎秒約83文字のリピートが発生します。スピード狂の方はお試しください。

fastest

通常のリピート速度

下図のような設定を行うと、標準的なリピート速度で動作します。IBM5576キーボードエミュレーション機能のみ使用し、リピート速度はあまり変えたくないという方にはおすすめです。

standard

筆者お気に入りの設定

最高速だと早すぎるので、ちょっとリピート速度を落として使っています。これで毎秒70文字くらいだと思います。

favorite

注意

PS/2 - USB コンバータを介してPCに接続すると、リピート速度の高速化が行えません。一般に、リピート処理はPC側で行うという、USBキーボードの仕様よるもので、Quckey2の問題ではありません。リピート高速化を行うには、PS/2ポートを搭載したPCに、直接Quckey2を接続してください。

IBM5576キーボードからOADGキーボードへのエミュレーション機能

IBM5576シリーズのキーボードは、106日本語キーボードに似ていますが、通信プロトコルの違いのため、そのままPCにつないでも、認識されないか、正常にキー入力が行えません。専用ドライバをインストールしたり、INFファイルを書き換えたり、レジストリを書き換えたり、キー割り当てソフトを使ったりして使用する方法もあるようですが、本機を利用すると、プロトコル変換を行い、IBM5576キーボードを、あたかもOADG106/109キーボードのように利用することができます。

対応機種は次の通りです。

5576-001 (KEYBOARD-1)

配列がちょっと特殊です。この図のようにキーが割り当てられます。

Quckey2では、キーの配列をOADG106/109配列に近づけることを優先して設計しているため、キートップの刻印をあえて無視している部分があります。たとえば、「Esc」キーが「半角/全角」キーに変化し、代わりに「終了」キーが「Esc」キーになります。その他、カーソルキーの上部にある6個のキー「前ページ」「挿入」「ページ呼び出し」「削除」「次ページ」「コピー」が、Quckey2では「Insert」「Delete」「Home」「End」「PageUp」「PageDown」に変化します。また、テンキーの最上列は「*」「/」「'」「-」となっていますが、Quckey2では「NumLock」「/」「*」「-」となります。元のKEYBOARD-1の配列に慣れた方にはしばらく使いにくく感じるかもしれません。徐々にQuckey2の配列に慣れてください。

5576-002 (KEYBOARD-2)

「漢字カタカナ」が「左Alt」に、「前面キー」が「右Altに」、テンキーの「*」が「NumLock」に、テンキーの「,」が「*」に変化します。

5576-003 (KEYBOARD-3)

2012-04-14版より前のファームウェアで動作不良の問題がありましたが、対策を行いました。ただし、軽微な不具合が残っています。

Quckey2に5576-003を接続した場合、NumLock/ScrollLockキーと他のキーを同じ瞬間に押下したとき、キーボードからの応答がなくなる場合があります。NumLock/ScrollLockキー自体ほとんど使うことのないキーですが、他のキーと同時押しすることは避けてください。Shiftキーを押しながらNumLock/ScrollLockキーを押すなど、同時押しであっても、押すタイミングがずれているならば問題はありません。キーボードからの応答がなくなった場合は、キーボードのケーブルをQuckey2から抜き、差し直すと正常に戻ります。

制作

pcbss-90

ケースはタカチ電機工業のSS-90が最適です。基板の角二カ所(ねじ穴の当たる部分)を、ハンドニブラか薄刃のこぎりで切除します。

connectorinternal

主な部品

ケース タカチ電機工業 SS-90 1
キーボードケーブル オス 1
基板用キーボードコネクタ メス 1
マイコン ATMEGA328P 1
トランジスタ 2SC1815 4
抵抗 4.7kΩ 9
抵抗 1kΩ 1
電解コンデンサ 100μF 1
積層セラミックコンデンサ 0.1μF 1
LED   1
ICソケット 28ピン 1

その他、ネジ、ゴムブッシュ、ナイロン結束バンド

抵抗は、LEDの電流制限抵抗が1kΩ、それ以外が4.7kΩです。

LEDの電流制限抵抗は高輝度青色LEDを基準に1kΩとしましたが、他の品種を使用する場合には、値を変えた方が良い場合があります。

リセット信号のプルアップ抵抗は1kΩ~10kΩ程度で適当な値で構いません。

ファームウェア

quckey2.zip (2012-05-26版)

quckey.hexがコンパイル済みファームウェアです。これをATMEGA328Pに書き込みます。

再コンパイルにはgcc-avr一式が必要です。

修正履歴

2012-04-16 5576-003対策を行った。
2012-05-26 特定の問題の修正ではなく、潜在的な不具合の要因を修正。 キーボードのプロパティで、リピート速度調節のスライダーをキーボードの←→キーで操作した時、キーボードからの応答がなくなる場合があったのを修正。