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あいむあらいぶ

東京の中堅Sierを退職して1年。美術展と映画にがっつりはまり、丸一日かけて長文書くのが日課になってます・・・

「デザインあ展」(2018/東京展)は体験型展示が抜群の面白さ!大人でも夢中になれる楽しいコンテンツ満載でした!【展覧会感想・レビュー】

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かるび(@karub_imalive)です。

毎年7月~9月頃に開催される夏の美術展は、難しく考えなくても、大人から子どもまで幅広く楽しめる体験型展示が多くなります。そんな中、7月19日からNHK Eテレの番組「デザインあ」と連動した企画展、「デザインあ展 in TOKYO」が日本科学未来館でスタートしました。

「デザイン」の展示というと、なんだか難しいのかなぁ・・・と身構えていたのですが、行ってみてその面白さに圧倒されました。これは本当に面白い!!

ユーモア満載の体験型展示や没入感のあるインスタレーションを一つずつこなしているうちに、直感的にデザインの奥深さや面白さ、本質に気付かされていく、素晴らしい展覧会でした。

早速ですが、展覧会に行ってきた感想レポートを書いてみたいと思います!

1.企画展「デザインあ展 in TOKYO」とは

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7月19日から3ヶ月間のロングランで開催される企画展「デザインあ展 in TOKYO」NHK Eテレで2011年から放送中の子ども向け教育番組「デザインあ」から選りすぐった人気コンテンツを中心に、実際の企画展示へと落とし込んだ展覧会です。

テレビの内容そのままに、シンプルかつユーモアたっぷりの展示は、単に楽しいだけでなく、「デザイン」の面白さや楽しさ、奥深さをたっぷり学べる内容になっています。特に、本展は体験型コンテンツが充実しているのです。単に「観る」だけでなく、楽しみながら「触って体験できる」展示が多く、夏休み向けにぴったりの展示構成です。

実は、「デザインあ展」はこれが初めての開催ではありません。5年前、2013年に東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて展覧会を開催済み。前回展では、22万人の来場者でにぎわい、大人から子どもまで楽しめる人気展となりました。

それから5年。2018年の今回展は、2度目の展覧会なのです。 

2018年は、東京展の前に富山展がすでに開催されています。東京展同様、会場内は動画・写真ともに撮影OKなので、その時の感想や会場の様子なども、TwitterやYoutubeなどでたくさん上がっています。

地元のYoutuberが、富山展の様子を詳細に紹介している動画コンテンツがありましたので、1つだけ紹介しておきますね。

テーマソングは小山田圭吾(コーネリアス)が担当!

「デザインあ」のテーマソングは、2011年に番組がスタートしたときから、一貫して小山田圭吾(コーネリアス)が担当しています。「デザインあ展」の東京会場でも、「体感のへや」で聞ける4曲全て、彼の作曲です。

しかし番組内の音楽は、聞けば聞く程耳について離れません。中毒性が高いというか。僕も展覧会のためにちょっと前から毎週NHK Eテレで「デザインあ」を見始めたのですが、気づいたらAmazonでテーマソング集をポチっていました(笑)

2.最大の見どころは、触って楽しめる体験型展示!

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「観察のへや」 展示風景

「デザインあ展」の最大の見どころは、なんと言っても豊富に用意された体験型展示です。どの作品も、外国人観光客や小学生の子どもでも、遊び方の説明を聞かずに体験できる「わかりやすさ」が特徴でした。

大人も子どもも、遊びながら自然に「デザインの本質」や「奥深さ」を学べてしまう、本当によくアイデアが練り込まれた作品ばかりでした。

ここでは特に東京会場で人気があった作品をいくつか紹介してみたいと思います。 

「器のモンタージュ」


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器のモンタージュ plaplax

大中小の円柱形の筒に、大小様々な形をしたパーツを組み合わせて、自分だけのオリジナルデザインの入れ物を作る体験型展示。積み木遊びの感覚で遊べるため、特に子どもからの人気が高かった展示です。

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この通り。僕の息子は高さを極めようと、タテにたくさん積んでいました。

「もんどころ」

続いては、番組コンテンツから派生したデザイン体験コーナー「もんどころ」。番組内の「森羅万象」という曲の中で、日本の家紋は「円」と「直線」でほとんど描けてしまうことが直感的に示されるのですが、この展示では、実際に指示書にしたがって、コンパスと定規だけで家紋を書く体験ができるんです。

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もんどころ 
TSDO+NHKエデュケーショナル/紋制作:波戸場承龍

手引きもタブレットやプラスチック板で用意され、鉛筆や紙も完備されています。

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僕も、「梅」を描いてみましたが、コンパスと定規を少し使うだけで簡単に書くことができました。こうやって手を動かすことで、家紋みたいに、飽きの来ない普遍的なデザインは、やっぱりシンプルにできているものなんだなーと体感できましたよ。

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「歯車になる」

つづいて、こちらも子どもに大人気だった企画。自分が歯車になって、カベを回転したり、ものを回したりすることで、機械の一部になったような体験ができる体験型展示です。

まず、荷物を置いて、体の周囲に発泡スチロールでできた歯車を巻きます。

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歯車になる パーフェクトロン

自分の歯車のギザギザをつかって、展示セットの歯車を回すことで、音が出たりメーターを回したり、ライトをつけたりして、たっぷり遊べます。自分が動いた分のエネルギーが伝わり、ちゃんと仕事ができてるんだな、とか、機械が動く仕掛けって案外簡単な作りなんだなとか、いろいろ気づきがやってきます。

もちろん、遊んでるだけでも楽しい!僕の息子も夢中になってやっていました。

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巨大な暗室で番組の人気コンテンツが360度展示!

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「体感のへや」 入り口

番組オリジナルソングや音楽とぴったりシンクロする映像が、巨大な暗室の展示スペース「体感のへや」の四方の壁面いっぱいに映し出されます。展覧会のために特別編集されたのは、以下の4つの人気コンテンツ。

◯「あ」のテーマ
◯ガマンぎりぎりライン
◯解散!
◯森羅万象

うち、僕の大好きな「森羅万象」を撮影してきましたので、貼っておきますね。少しでも雰囲気が伝わるかな・・・。 


森羅万象 高野光太郎
音楽:小山田圭吾/うた:大野由美子/紋制作:波戸場承龍

面白かったのは、人が多くなって混雑してくると、みんなライブビューイングみたいに地べたに座って見ていたこと。日本人って本当に行儀いいよなぁと思いました(笑)

思い思いの場所で、繰り返し上映される4つのコンテンツをコンプリートするまでしっかり見ていくお客さんが多かったです。

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3.直感的に「観て」楽しめる展示もたくさんありました!

もちろん、「デザインあ展」では、体験するだけでなく、見て楽しむ作品も非常に工夫がこらされ、意外性あふれる面白さが感じられる作品が多数ありました。特に僕が感銘を受けた作品をいくつか紹介しておきますね。

「目には「め」を 歯には「は」を」

この展示は、遠くから見ると一見何の変哲もない子どもたちの写真パネルに見えるのですが、徐々に近づいていくと面白い仕掛けがあるのです。。。

ためしに、ちょっとずつ絵に近づいていってみましょう。

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目には「め」を 歯に「は」を パーフェクトロン

少し近づきました。まだこの段階では普通の写真と特別変わったところはありません。

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そこで、思い切って一人の子どもの顔のそばまで一気に近づいてみます。

すると、実は写真を形作っていたのは、一つ一つ色がつけられた「ひらがな」の集合体だったのですね。まるで、後期印象派の「点描」のような感じです。

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さらに接近してみると、もう何がなんだかわかりません。単にカラーで印字されたひらがなが羅列されているだけです。 

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でも、面白かったのが、それぞれのパーツの部分に関連したひらがな文字で構成されていたこと。例えば、上記は少年の顔の部分ですが、「かおかおかおかお・・・」と印字されているんですよね。きっちりひねりが効かされた、意外性あふれる展示でした。

「抽象度のオブジェ」

よくトイレなどで見かける、男性・女性を表すデザイン記号。一番単純な形では、男性も女性も、わずかに「◯」と「△」だけで表現されることも多いですよね。

この展示では、一番左側に置かれた男性と女性のペアの人形が、左から順番にだんだんと抽象度が上がり、表現が簡略化されることで普遍的な「デザイン」へと変わっていく様子を、わかりやすく表現しています。

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抽象度のオブジェ 岡崎智弘+スタンド・ストーンズ

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我々の身の回りの普遍的なデザインは、こうやって形作られているんだな、ということを直感的に教えてくれる、優れた展示だったと思います。子どもから大人まで、興味津々で覗き込んでいました。

「いれもの二十面相」

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いれもの二十面相 plaplax+パンタグラフ

続いて、こちらも不思議な手法で、形や状態が似ている様々な「うつわ」が連続的に変化する様子をアニメーション的に表示した展示。これは、写真でも動画でももう一つその真の魅力が伝わりづらいのがもどかしいのですが、本当に面白かった!

是非、現場で実物を見て、その表現方法の面白さと意外性に驚愕していただきたいです!個人的には、これがコンセプチュアルな現代アート作品として地域芸術祭あたりで展示されていても全然おかしくないなと感じました。

「しくみ寿し」

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しくみ寿し パーフェクトロン+柴田大平

これはひたすら笑える展示。回転寿司から着想を得て、もしもこんな仕組み(=システム)の寿司屋があったら・・・という仮定を、面白おかしくビデオ作品として提示した作品。

ものやかたちの設計だけでなく、システムや仕組みだって、ちゃんと人間の行動や特性にフィットしたデザインにしないと、おかしくなっちゃうよってことですよね。

一番右側のノーマルな回転寿司から、左側に行くに連れて、だんだん変になっていきます。左2つの「信号寿し」「偶然寿し」を撮ってみました。面白いので是非チェックしてみてくださいね!


信号寿し


偶然寿し

「じかんがくる」

これも、「デザインあ」で得意とする、ひらがなを多用した映像インスタレーション。様々な動きや形をした「じかん」を意味するひらがなたちが、宇宙空間のような広がりのある画面の中でダイナミックに動き回ります。


じかんがくる 細金卓矢/音楽:小山田圭吾

何度見ても見飽きないので、展覧会中、10回くらいずーーーーーーーーーーーーっとみていました(笑)

4.最高に面白すぎるグッズ類!

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展示を見終わったら、出口の手前にあって、絶対見逃したくないのがグッズ販売コーナーです。NHK Eテレ「デザインあ」のコンテンツをグッズ化した会場限定の商品が、どれも非常にユニークで面白い!そのまま帰らず、是非グッズを観ていって下さい!

たとえ買わなかったとしても、純粋に「展示の延長線上」のように見て回るだけでも楽しい気分になれるグッズコーナーでした。僕が見てきて特に面白いと感じた商品をいくつかピックアップしてみますね。

オリジナル消しゴム

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あ消しゴム 594円

見て下さいこのムダに長い円柱状の消しゴムを!今までたくさん美術館や博物館の展示を見てきましたが、こんな形のユニークな消しゴムはまず見たことがありません(笑)

オリジナル定規

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歯車じょうぎ 756円

続いて、定規です。木枠の中にギザギザの歯車がセットでついてきますが、この歯車を回しながら鉛筆を動かすだけで、複雑なデザインや模様を作れちゃいます!消しゴム同様、普段使いでの利便性や効率などまったく気にしてないかのようなグッズ作りに、展覧会事務局の意地を感じます。

トートバッグ

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あトート 1944円

続いてトートバッグ。「デザインあ」のロゴが側面に大々的に印字されたシンプルなトートバッグです。こちらはちゃんと日用品として長く使える普通のデザインでした(笑)

マグカップ

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マグカップ ない世界 1080円

水道から飲み物を入れている男性がコップの外側、内側に印字されたシュールな絵柄のマグカップ。印字されている中年男性は、番組内コンテンツで登場する人気キャラなのだそうです。

外観を自由にデザインできる!ティッシュボックス

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あ方眼ティッシュボックス 各種 270円

こちら、一見何の変哲もないボックスティッシュに見えますが、そこは「デザインあ展」。普通のアイテムをわざわざ会場内に置くわけがありません。

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そう、よく見ると、ティッシュ箱の各面が方眼紙になっており、自分の好きなようにティッシュをデザインできてしまうという体験型のお土産なのです。

バカ売れ?!ビーチサンダル!

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あビーサン(17cm~28cm) 1620円~2160円

続いては、夏らしいグッズも。会場限定のビーチサンダルです。

一見、表だけを見ると何の変哲もない普通な感じのビーチサンダルに見えるのですが・・・

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ひっくり返すと、足裏部分に「あ」「あ」とひらがなのかたちのミゾができており、これが、砂浜を歩いた時にどうなるかというと・・・

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どうですかこれ。これで砂浜を歩いたらちょっとしたネタになりますよね?!会場内で、面白がって購入していく若い人多かったです。今年の夏、まだまだ実戦で投入する時間ありますよ?!

インテリアにどうでしょうか?「あ」のアクリル板

そして、ちょっといいな?!と思ったのが、「あ」のかたちをした、様々な色の透明なアクリル板。どう使うかは買った人のアイデア次第。頭をやわらかくしてくれそうなお土産でした。

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あ アクリル 各種 1080円

その他、オリジナル文房具類も多数ありました!

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左上:あシールセット 432円 
左下:マスキングテープ 各種388円

右上:付せん 432円 右下:あ鉛筆 896円

その他、会場限定の様々なオリジナル文房具も目を引きました。マスキングテープ、シール、鉛筆、ふせんなど、どれもインパクト抜群です。気に入ったグッズがあれば、是非手にとって見てくださいね。

5.混雑状況と対策、所要時間目安など

さて、この「デザインあ展」。2013年に開催された前回展が22万人の来場者数だったそうなので、それなりに混雑するだろうとは思っていました。

ただ、実際に日曜日に行ってみて、予想以上の人気にびっくり。夏休みシーズンということもあり、家族連れでの来場者が激増してます。取り急ぎ、7月29日に行ってきた時の混雑状況と、対策を書いておきますね。

夏休みシーズン突入とともに、子どもに大人気!

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「観察のへや」展示風景

見て下さいこれ。僕が子どもと2回目に行ってきたのが7月29日(日)16時30分。通常の展覧会なら、16時30分といえば、閉館前なのでお客さんはかなり減っているものですよね。それなのにこの大盛況!

土日は整理券配布形式で入場制限がかかるかも?!

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実は、僕が会場に着いたのは、15時30分過ぎでした。その時、すでに会場では入場制限がかかっていて、整理券が配布されていたのです。まだ会期も始まったばかりだから、少し混雑したとしても、夕方だし普通に入れるだろう、とたかをくくっていただけに、ちょっとびっくり。

でも、炎天下の下で順番に並んでいるよりはいいですよね。整理券方式で時間指定入場にしてくれたのは良い判断だと思います。この日は、入場まで60分時間が空いたので、整理券をもらって、テレコムセンターの展望台で時間を潰してました。

ただ、常設展へ入る外国人観光客と一緒にチケットブースに並ばなければならないので、チケットブースもかなり混雑しています。できれば事前にチケットはコンビニやプレイガイドで入手してから会場入りしたいですね。

▼混雑するチケットブースf:id:hisatsugu79:20180729233314j:plain

インスタ映え「梅干しの気持ち」は並びます!

展覧会では、ちゃんと会場内のキャパシティを考えた上で入場制限をかけているので、中は混雑しているといっても、不快すぎることはありません。混雑する中でも、展示一つ一つはそれなりに楽しむことができました。

ただし、1点だけ要注意な作品があります。それは、会場入口前に設置された、インスタばえ必至の作品「梅干しのきもち」。巨大なお弁当箱の中に入り込んで、梅干しの視点から世界を観てみるという面白い体験型展示なのですが、一人ひとり並んで順番に体験しなければならないためか、この日は行列ができて45分待ちになっていました。あとで友人に聞いたら、金曜日昼間に行ってきた友人も45分待ったそうです。

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ちなみに、展示「梅干しの気持ち」はこんな感じの写真が撮れますよ。

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梅干しのきもち パーフェクトロン

混雑対策まとめ

よって、混雑対策としては、できるだけ以下のような対応を取りたいところです。

・土日祝日は、極力午前中に行く
→午後15時以降~閉館時まで混雑し続けるため
・チケットは、事前にコンビニ等で購入しておく
→チケットブースは最大数十分並ぶ可能性があるため
・極力公共交通機関で行く
→土日祝日は、近隣のコインパーキングは終日全滅になります。また、休日はお台場のどこかでイベントが開催されます。イベント開催時は、お台場全体が動かなくなることもしばしばあるので、自家用車での来場はあまりおすすめできません。

6.関連書籍・資料などの紹介

さすがNHK Eテレの長寿番組。会場でも販売されていますが、書籍やCDもたくさん発売されています。ここでは、2018年に出版されたものだけを取り上げてみますね。

どんどんくせになる中毒性!小山田圭吾によるテーマソング集「デザインあ3」

 

展覧会時期に合わせて発売されました。これ以外にも「デザインあ1」「デザインあ2」も発売されています。ブログ記事本編でも書きましたが、すごく中毒性の高い音楽なんですよね。小山田圭吾の才能爆発ですね。

DVD/ブルーレイ「デザインあ」

番組内の人気コンテンツをギュッとDVD/ブルーレイ化した作品集。「デザインあ」好きなら買って損なしのベスト盤です。コンテンツの一部が、Youtubeで視聴できるようになっていましたので、紹介しておきますね。

「デザインあ みるほん」 

番組の総集編的な書籍。高尚なことは何もなく、NHKの番組や「デザインあ展」での雰囲気がそのまま本の中に封入されているような書籍。子どもの教育にもぴったりです。

「デザインあ かくほん」

「みるほん」と同時発売されたこちらは、本の中にどんどん書き込む、子ども向けのドリルのような作りの書籍。「みるほん」に比べて、より能動的にデザインを体験している感覚が得られると思います。こちらも直感的に理解できるので、小学生低学年から取り組めます。

「デザインあ 解散!の解」「デザインあ 解散!の散」

「デザインあ」の人気コンテンツ「解散!」を2冊の書籍へと落とし込んだ作品集。絵本のように楽しめる作品です。一つの物体を構成する要素って、我々が意識している以上にたくさんの単純なパーツから成り立っているんだなぁとつくづく感心します。複雑なデザインも、一つ一つの基本的な形をした図形や部品の組み合わせなのですね。

7.まとめ

アートっぽい展示内容なのに、通常の美術鑑賞とは違い、事前知識も予習も全く不要で、大人から子どもまで楽しみながら体験できる展覧会でした。一つ一つのコンテンツには、意外性とユーモアがあふれる上に、程よく洗練されてインスタばえもバッチリ。直感的な体験を通じて、遊びながら教養や学びまで得られます。

色々な観点から、見た目よりも非常にハイレベルでバランスよくまとまった展覧会で大満足でした。期間中、すでに2回来ましたが、会場内でかかる小山田圭吾の中毒性のある音楽同様、何度も再訪してみたくなる魅力ある展覧会です。非常におすすめ!

それではまた。
かるび

展覧会開催情報

◯展覧会名
企画展「デザインあ展 in TOKYO」
◯美術館・所在地
日本科学未来館1F 企画展示ゾーン
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
◯最寄り駅
新交通ゆりかもめ「船の科学館駅」徒歩約5分
新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」徒歩約15分
◯会期・開館時間
開催中~10月18日(木)
10時00分~17時00分(入場は閉館30分前まで)
※土曜日、祝前日(9/16、9/23、10/7)、8/10~8/18は20時まで開館
※常設展は17時に終了
◯休館日
9月4日(火)、11日(火)、18日(火)、25日(火)
10月2日(火)、9日(火)、16日(火)

◯入場料
19歳以上1600円/小学生~18歳以下1000円/3歳~小学生未満500円
※2歳以下無料
※障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
※常設展も観覧可能、ただしドームシアターは別料金(要予約)
※会場の混雑状況により入場整理券配布、または入場を規制する場合あり
◯公式HP&SNS
・日本科学未来館オフィシャルHP
http://www.miraikan.jst.go.jp/
・展覧会公式HP
http://www.design-ah-exhibition.jp/
◯Twitter(「デザインあ」番組公式)
 https://twitter.com/nhk_design_ah
◯Twitter(日本科学未来館)
https://twitter.com/miraikan
◯Twitter(展覧会(東京展)公式)

https://twitter.com/design_ah_TOKYO