高解像度のモバイルノートでは、文字が小さすぎて読み書きの際に目が疲れることがある。文字の変換候補を拡大表示することで、目の疲れをやわらげるソフトを紹介しよう。
解像度の高いモバイルノートで細かい文字を追っていると、目が疲れることもしばしばだ。VAIO Pのように8インチながら1600×768ドットの高い解像度を持っていると、それだけ多くの情報が表示できる反面、文字1つ1つは非常に小さくなってしまうことから、長時間読むのはかなりの苦痛だ。LOOX UやNetWalkerなど、高解像度の割に小さな液晶ディスプレイを持っているデバイスでも同じようなことが言える。
むしろ問題なのは、テキストを「読む」場合ではなく「書く」場合。小型の高解像度液晶で文字の変換候補を凝視しながら長時間文章を書くと、ふだんにも増して目の疲労がたまりやすい。テキストを書く時だけ低解像度に切り替える方法もあるが、たとえワンタッチ切り替えボタンがついていても面倒さは残るし、エディタとともに使用している他のアプリケーション、例えばブラウザなどの縦の表示領域も同時に狭くなってしまうのは痛しかゆしだ。
こうした場合の1つの解決策となるソフトが、今回紹介する「ImeZoom」だ。このソフトを利用すれば、液晶画面の解像度そのものを変更することなく、文字の変換候補だけを拡大表示することができる。文章を長時間書く際も、画面の細かい文字を凝視せずに済むので、目の疲れを軽減できるというわけだ。
変換中のテキストは画面の最下段に表示(表示は好きな位置に変更も可能)。文字サイズが大きいことに加え、視線を上下に移動させる必要もなくなることから、目の負担をぐっと軽減する。拡大表示するのは確定前の文字列だけなので、文章の前後を入れ替えたり削ったりという作業においては役に立たないが、頭の中にある文章をひたすらテキスト化していく工程においては強みを発揮するだろう。
変換候補の文字列があまり長いと画面外にはみ出してしまうため、長文を入力してから一括で漢字変換するような人は文字サイズを多少控えめに設定してやる必要はあるが、細かい文字を凝視するのに比べると、目にかかる負担は雲泥の差。高解像度のモバイルノートを買ったはいいものの、老眼などもあって予想以上に目が疲れてしまって困るという人は、いちど試してみてほしいソフトだ。
ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 作者 |
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ImeZoom | Windows 7/Vista/XP/2000 | 無料 | FREE WING氏 |
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