用語「abuse」について
abuse (あびゅーず)
ネットワークの不適正な利用のこと、また、そのような不適正利用を通報するための窓口のことを指します。
"abuse" という語は "ab" + "use" で、普通でない、適正でない利用、すなわち「悪用」「濫用」といった意味があります。"misuse" というと「誤用」といったような意味ですが、abuse はもっと強いニュアンスを持っています。"child abuse" といえば「児童虐待」という意味になります。
ネットワークの abuse と呼ばれる行為はいろいろありますが、主に spamメールの送信、第三者中継といったメールサーバの不正利用が多いでしょう。spam などは送られた側が迷惑するのはもちろん、それを中継するサーバに多大な負荷をかけるという意味でも "abuse" であるとされています。
また、そのような行為を通報するための窓口もまた "abuse" と呼ばれます。
RFC2142では、各ドメインに "postmaster" "webmaster" などのメールアカウントを用意するべしとしていますが、用意すべきアカウントの中には "abuse" というものもふくまれていて、"Inappropriate public behaviour" に利用するとされています。まともなところは当然 RFC2142 を読んで abuse@…… というメールアドレスを用意していますので、そこで不適正利用の報告を受け付けてくれます。
この窓口はズバリ abuse という名前が付いているわけですから、当然 abuse と呼ばれることがあります。
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