2003年6月3日(火曜日)
HTMLメールの開封情報を取得する
HTMLメールにはウイルスの問題だけではなく,プライバシの問題もある。HTMLメール中にイメージ・タグを記述して,画像データを事業者のサーバーからダウンロードさせるようにすれば,サーバーのログからメールを“開封”したかどうかが分かる。ログからは,そのユーザーのIPアドレスが分かるだけだが,何らかの方法でユーザーの個人情報とひも付けることも可能だろう。
以上、ITPro 記者の眼:HTMLメールはやめよう より
「何らかの方法」についてですが、もっとも手っ取り早くかつ実際に使われているのが「メールごとに個別の ID を振って引数として渡させる」という方法ですね。もっとダイレクトにメールアドレスそのものが入っていることもあります。たとえば、HTML メールの中に以下のようなソースを入れておくわけです。
<img src="http://example.com/log.cgi?mail_address=foo@example.com" alt="">
もちろんメールアドレスの部分はメールの送信先と同じものが入ります。そうすると、どのメールアドレス宛のメールが読まれたのか一目瞭然なのですね。
実際にはこの部分はメールアドレスである必要はなく、メールアドレスごとにユニークな ID であれば足ります。送り側には ID とメールアドレスの対応表がありますから、それと突き合わせれば、すぐにどのメールアドレス宛のメールが読まれたのか分かります。
※webmaster 宛てに来る traficmagnet.com の spam というのがありますが、確かあれにもこういう仕組みがあって、例の磁石のアニメ GIF 画像を取ってくるときに引数を渡していたように思います。
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