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アップルにアクションする方法も。AppStoreでアプリがフィーチャーされる4つのポイントと、分析データまとめ。

2016年01月12日 |

AppStoreでアプリをフィーチャーしてもらうための方法、実際にフィーチャーされたアプリのデータをまとめました。フィーチャーとはAppStoreの特集ページにピックアップされること。

1、AppStoreでフィーチャーされるポイント

アップルが公式に、カンファレンス(2013年)で語ったポイントは、「品質(クオリティ)」「存在感」「価格とビジネスモデル」「ユニバーサル」の4つ。

1、すばらしい品質のアプリをつくること。お金で掲載するようなことは決してない。

2、AppStoreでの存在感を高める。デザイン、ユーザーへのメッセージにもこだわってほしい。

3、適切なビジネスモデルと価格設定。同類のアプリと比べ、大きく外れたビジネスモデルにしない。

4、ユニバーサルなアプリをつくること。iPadにも対応したり、ローカライズをする。

appstore_feature_4point

2、アップルへアクションする方法

アップル公式の連絡先

アップルチームの連絡先は、カンファレンスで公開されている。

ひとつは、アップルにアプリを紹介するメールアドレス。アプリをフィーチャーして欲しいときは、ここに「つくったアプリについて」「ユーザーが興味をもつ理由」を書いて送る。

もうひとつは、「今週のアプリ」というコーナー宛のメアド。有料アプリを無料にして、取り上げて欲しいときに連絡する。アプリがローカライズされていることが必要と。

「Monument Volley」というアプリは、「今週のアプリ」に掲載して、世界で700万ダウンロード増えた。うち、10%(70万人)が追加コンテンツ(240円)を購入してくれたそう。(売上=1.68億円)

appstore_feature_mail
※どちらも、英語での連絡が適切と思われる。

リンクトインから連絡し、フィーチャーされた例も。

「Are You In Over Your Head?」というアプリでは、リンクトイン(ビジネスSNS)で、AppStoreのマネージャーを探し、そこからコンタクトして、フィーチャーしてもらうことに成功した。

良いアプリであることが前提(このアプリは1,500万ダウンロードされていた)だとは思うが、ゲームカテゴリの「アーケード」「ファミリー」でフィーチャーしてもらうことができた。

内容としては「アプリの説明・実績・アプリの動画・アップルの技術に沿っていること」などをまとめ、「掲載してくれ!」ではなく、「フィードバックをください」からコミュニケーションをとった。

フィーチャーされた後には、新着アプリ・フィーチャーアプリを紹介しているメディア(「Mashable」「SocialTimes」など)に、プレスリリースを送ったところ、記事にも取り上げてもらえた。

appstore_feature_casestudy
※「AppStoreには1日1,800アプリでてる」は2015年末の数値。

3、どのように選ばれているのか?

AppStoreにフィーチャーされるアプリは、誰がどのように選んでいるのか?

アップルによると「各国のAppStore編集チームが選ぶ」「新作や大きなアップデートをした、優良アプリは注目されやすい」「現地語のアプリは好まれやすい」「週1で木曜に更新している」とのこと。

ということは、日本には「日本のAppStore編集者」がいて、日本語のアプリを中心にフィーチャーしている。そして、ローカライズしている言語が増えるほど、各国でフィーチャーされる可能性は高まる。

appstore_feature_country

4、どの言語にローカライズすべきか?

アップルが推奨する言語

アップルによると「英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、日本語、中国語(繁体字・簡体字)、ポルトガル語、ロシア語、トルコ語、アラブ語」などが良いと。(順不同

「EyeEm」というアプリは、ポルトガル語にローカライズしてから、ダウンロードが急増した。

appstore_feature_language
※各言語がつかわれている主な国と、ネイティブ人口を加筆したまとめ。

実は「英語と中国語」で大半はカバーできる。

AppBotの調査によると、英語と中国語(繁体字・簡体字)を最低カバーしておけば、全体の約52%をカバーすることができる。上位10ヶ国語をカバーすると、約82%をカバーできる。

これは「レビューが何語で書かれているか?」を分析して、AppStoreに何語のユーザーが多いか、ざっくり調べたもの。迷ったら「英語と中国語だけ」対応するといいかもしれない。

appstore_feature_reviewlan

5、データで見るAppStoreフィーチャーアプリ

過去にフィーチャーされたアプリを、分析したデータをまとめてみました。

「フィーチャーアプリの80%は、リリースから1ヶ月以上たっているアプリ」である。つまりアップデートのタイミングでも、十分チャンスはある。中央値はリリースから482日(1.3年)だそう。

「フィーチャーアプリの65%はゲーム」である。アプリ数でいうとゲームは全体の25%しかないのに。じゃあ「なぜゲームか?」というと儲かるから。AppStoreの売上の74%はゲームアプリ。

「フィーチャーアプリの評価平均は★4.3〜★5」である。なお、ビジネスインサイダーの調査(2013〜2014)によると、平均より高評価のアプリは、最低年9回はアップデートしているという。

「フィーチャーアプリの開発者が、これまでつくったアプリの平均数は8アプリ」である。20%は「つくったアプリが1つ(初アプリがフィーチャーされた)」だった。つまり、つくったアプリの数は関係無い。

appstore_feature_data

参考記事:
App Store Distribution and Marketing for Apps.(リンク
How a Cold Email to Apple Led to an App Store Feature.(リンク
Uncovering the Mystery Behind the App Store Editors’ Choice.(リンク
21 Ways to Get Your App Featured on the App Store.(リンク
The Secrets of the App Store.(リンク
Monument Valley racks up over 21m downloads in 2015.(リンク

アプリマーケティング研究所編集部 アプリのマーケティングメディアです。アプリの売上を伸ばす施策やデータが学べるマガジン「月刊アプリマーケティング」もスタートしました。最近の記事は新サイトにて更新しています。取材申請はコチラのページから。
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