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2010-08-20

多分普通Twitter の説明

はじめに

Twitter の説明って極端なのが多いように思う。しかもそれぞれの派閥マナーとか言い出してなんか議論が斜め上に・・・なので、多分普通Twitter の説明をしてみる。良く聞かれる、 RT 周りについて重点的に書くよ。あくまで、筆者の周辺での"普通"なので一意見としてどーぞ。

筆者の Twitter 環境は、

こんな感じで、色んな人がいるけど、特にマナーがどーのと言い合いになったことはないよ。

フォローとフォロワータイムラインのこと

これはどこでも説明は大差ないから割愛。フォローとフォロワータイムラインについて、それが何なのか大体わかってるのを前提として話をすすめるよ。

つぶやきの基本的なこと

Twitter では、プロテクト (許可した人にしか見せないよ!という状態) にしていない限り、ありとあらゆる人が発言を見れる。でも、 Twitter にはすごーーい沢山の人がいるから、全く知らない誰かの発言一つを探し出して穿り返そうなんて人はそうそういない。例えるなら、どこに住んでいるかもわからない知らない人の飲み屋での愚痴を調べようとするようなことだからね。

でも、偶然その飲み屋に昔の知り合いや会社上司がいたりしたらどうだろう。自分有名人で、どこかそこらに記者やファンがいたらどうだろう。それで、「やっべー」と後悔するような会話をしちゃうこともあるかもしれない。

Twitter もそれと似たようなもの。どーせ同じテーブルについてる人しか会話聞いてないしーと思って、恥ずかしい話をしていたら、偶然隣の席の人が聞いてるかもしれないんだ。その恥ずかしい話が恋の失敗談なら他人に聞かれてもたいした問題じゃないけど、犯罪行為を自慢していたら大変だ。

Twitter世界は、とても声の通りがよくなるように出来てるんだ。これは、ルールとかじゃなくて、 Twitter というサービス設計志向、仕組みがそのように出来ているということだ。みなわいわいと自由に大きな声で話している酒場のようなものだ。だから、もし隣のテーブルから声が漏れてきたら、面白そうな事には聞き耳を立て、興味のある話には入っていったほうが楽しい。同じように、あなたの話にも誰かが聞き耳を立ててるかもしれないんだ。そしてそれは多分素敵なことだ。

Twitterめいっぱい楽しめるかどうかは、人の声が聞こえてくること、自分の声を聞いている人がいるかもしれないことが素敵だと思えるかどうかにかかってると思う。もちろん、本当に仲のいい人にしか聞かれたくない聞きたくないという人だっている。だからといって、「他人の話に聞き耳を立てるなんて!」「なんで勝手に聞いているんだ!」「聞いてもいない話が聞こえるのがうざい!」というのは、 Twitter ではちょっと無理がある。Twitter がそういうコミュニケーション向けに作られていないからね。本当にそう思うなら自分アカウントプロテクトにするという手段があるし、そうするべきだ。だけど、そんな Twitter の使い方は楽しみを狭めてしまうかもしれない、悩みを増やしてしまうかもしれないということは考えて欲しい。

人に声をかけよう

賑やかな中で漠然と話をしていても、がやがやしすぎて誰に呼びかけているのかよくわからないことがある。もし、呼びかけたい相手がはっきりしているなら、 @名前 という方法で発言しよう。例えばこんな感じに。

例) @masuda さん、忘れ物してるよ!

こうすれば、増田さんは自分充ての発言としてあとでまとめて見る事ができるんだ。見た目にも、自分に対して呼びかけられた発言だとわかりやすいよね。これは、文章のどこに名前が入っていても同じだから、こんな使い方もできる。

例) 明日来るのは、 @masuda @masuko @masuo の三人でいいのかな?

どちらにも言えることだけど、 @ をつけてもその人にしか見れないわけじゃない。イメージとしては @masuda さんの方を向いて話してるって感じ。あくまで見て話してるだけだから、声は他の人にも聞こえてる。もし本当に聞かれたくない話題をしたいなら、 DM (ダイレクトメッセージ) を使うべき。

@ の仕掛け

@ には、一つだけ仕掛けがあるんだ。それは、 "@が発言の最初にあるときだけ、@された相手と発言主の両方をフォローしていないと、タイムラインに表示されないようになる" ってこと。わかりにくいから例をあげるよ。

@masuda @masuko @masuo の三人がいる。 マスダとマスコはフォローしあってる仲良しで二人はよく @ でおしゃべりしてる。マスオはマスコの事を気になってフォローしてみたけど、 マスダのことはフォローしてない。こんな関係で、仲良し二人がおしゃべりしたとする。

マスダの発言) @masuko はマスオのことどー思ってるの

マスコの発言) @masuda うーん、アホだけど面白いし結構いい奴なんじゃない?

マスコの発言) 晩御飯の支度ー

マスオの TL には、「晩御飯の支度ー」は表示されるけど、「うーん、アホだけど面白いし結構いい奴なんじゃない?」 は表示されない。もちろん、マスコのユーザーページに行って履歴を見れば、あーあんときマスダにこんなこと言ってたのかよwwと知る事ができる。けど、マスオが二人の会話を TL で追いかけようと思ったら、マスコだけじゃなくてマスダもフォローしないといけない。

たまたま文章の最初が @ になるんだけど、伝える相手を制限したくない場合は、この仕組みが邪魔になってしまう。そういう時は、発言の最初が @ でなければ良いから、頭に . (ピリオド) をつけたりする。

例) .@masuda さんに紹介されたラーメン屋に行ってみたのですがとてもおいしかったのでお勧めです。場所は・・・

RT を使うのはどういう時?っていうかそもそも何?

RT は、 Retweet の略。

まず、公式 RT について。基本的な仕組みはこう。 (単に RT と書くけど、ここからは公式 RT のことだよ)

  1. 対象になるつぶやきがある
  2. それを RT する
  3. RT されたのつぶやきは、RT をした人のところからも拡散するようになる

もうちょっと例を具体的にしよう。

公式 RT が優れている点はこんな感じ。

  • 最初に発言した人が明らか。 RT で見えているのはあくまでもオリジナルつぶやきだから、最初に発言した人がだれなのかがちゃんとわかる。
  • 文章が改変されない。上と同じだね。どんなに伝言ゲームしても、内容がおかしくならない。
  • 元発言の主が、自分の発言がどれだけ RT されているのか把握できる。もし、つぶやきの内容に問題があったときに発言元でフォローしたりしやすい。
  • RT を見た人にも、何回 RT されてきたのかがわかる。沢山 RT されているという事はそれだけ重要だったり、ウケたりしたってことだ。それはつぶやき付加価値になる。
  • その発言が何度 RT されても、発言を既に見ている人の TL には一度しか表示されない。
  • もし、 RT された発言に @名前 が含まれていても、その人あての大量のリプライ (Mentions) となって押し寄せることがない。

最後が多分わかりにくいと思うので、説明するよ。

例えば、とても有名なアーティストの発言を RT したとする。この発言はとてもセンセーショナルなものだったから、この先も沢山 RT されるにちがいない。何百回とね。ところで、自分フォロワーにはこのアーティストをフォローしている人が 10 人いるんだけど、こいつらも驚きのあまり全員 RT しやがった。そしたら、RT されるたびに 10 回も自分の TL に表示されちゃうんだろうか?というとそんなことはない。表示されるのはオリジナルの一回だけで済むんだ。

非公式 RT って?

非公式 RT は、公式 RT が無かった頃に使われていた生活の知恵みたいなものだ。ユーザーの創意工夫で、「こういう風にしとけば引用だってわかるし便利じゃね?」って感じで広まったものなんだ。基本的な書き方はこう

例) すぐ修正出しますのでお待ちください! RT @masuda 最新バージョンで~~な不具合発見しました

RT が、そこから先が引用であることをあらわすお約束、つぎに引用元の発言をした人、発言そのものという風に繋げる。人によっては、 : が入ったりする。

多くの用途において公式 RT の方が優れているから、非公式 RT を使うべきシーンは結構少ない。いくつか、よくあるケースをあげてみる。

  • 有名人がファンに対して返答するとき。上に出した例のようなとき。有名人のファン同士や、サービスユーザー同士はフォローしあっていない可能性のほうが高いよね。だから何故その回答や発言に至ったのかを第三者にもわかるようにするために、非公式 RT で引用するってケース。
  • 一連の会話の流れが、当事者以外にも有用だと思われるとき。質問と回答のセットなど。
  • 自分フォロワーの中に全然フォローしあってないグループがいて、もう片方のグループにも会話の様子を伝えたい時。「こっちではこんな話してるよ。あんたらも興味ありそうだし。」というニュアンス
  • 言葉遊び漫才のかけあいのようなもの。短い多段 RT を繋げて楽しむ発言。「おっぱいおっぱい!おっぱ・・・ RT @masuda おっぱいおっぱい! RT @masuo おっぱいをくれ」 みたいな。

言葉遊びの非公式 RT は、多少変更されようが問題ないし、漫才のかけあいのようなものは非公式 RT ならではだ。逆に、内容や発信者重要な発言は非公式 RT ではなく公式 RT した方がいいってことだね。

非公式 RT の問題点はこんな感じ。

  • 引用するうちに、発言主や文章が切れたり改変されることがある。
  • 元発言の主が、自分の発言がどれだけ RT されているのか把握しにくい。
  • 複数のフォロワーに同じ発言を非公式 RT されると、 TL にその都度表示されてしまう
  • その中に @名前 があった場合、その都度リプライに溜まっていってしまう

稀に、会話の殆どが非公式 RT のような人がいる。こういう人は大抵、 "自分フォロワーの中に全然フォローしあってないグループがいて、もう片方のグループにも会話の様子を伝えたい" 状態に常になってしまってる。これはある程度諦めが必用だよ。会話が全部非公式 RT のようになってしまうと、既に会話相手をフォローしている人にしてみれば、毎回 TL の内容が繰り返される事になる。それってちょっとうざったいよね。 140 文字フルにつかえないしさ。

@ で会話するのってなんか閉鎖的だから非公式 RT でおしゃべりすればいいじゃない・・・という意見にしてもそうなんだけど、 @ で会話するのが閉鎖的と思ってしまうのは何か面倒というか勿体無い気がする。気になる会話があるのなら気になる方から気軽にフォローしていけるのが Twitter なんだ。よほど第三者に会話の流れを見せたい意味がある時以外は、やりとりは非公式 RT ではなく @ でするのがいいと思うよ。

クラスタってなに?

例えば、釣りネトゲ趣味で、それぞれに関係したフォロワーがいるとするよね。そしたらなんとなく、釣りに関係するグループネトゲに関係するグループってのが自分フォロワーをも超えたゆるーい枠として感じられると思う。それがクラスタかな。

人がクラスタと言った時、どの位大きな範囲を示してるのかはコンテキストによる。「事件のせいで~~クラスタが大騒ぎだ」と言った時は、結構大きい範囲を示してるのが想像できると思う。逆に、自分の身内の内の特定のグループを指してクラスタという言葉を使う人もいる。

フォローされたらフォロー返さないとダメなの?

そんな必用はないよ。全然そんな必用はないよ。大事な事だから2回言いました。

この人フォローしたら面白そうだなあ、結構話してることに興味あるかもーと思ったときだけフォローで全然かまわない。苦手だな、全然興味持てないなあ、ただフォロワーふやしたいだけにみえるなあ、って時は放置でいいんだよ。

逆に言えば一方的に片思いでフォローしたっていい。フォローしたりされたりするのに許可とかいらないからね!

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