いい加減放置しっぱなしのブログで、今となってはあらゆるところを直したいが、まあ新たにブログを立ち上げるのも何だし、幸いログインパスワードは覚えていたので書くことにする。
きたる平成28年5月1日(日)、東京流通センターにて行われる第二十二回文学フリマ東京の「ツ-16 プロジェクトNBL」にて、『なれる!バーストリンカー 改』の頒布が決定した。
https://c.bunfree.net/p/tokyo22/5111
元ネタの本は平成24年冬、コミックマーケット83にて頒布・即完売したコピー誌『なれる!バーストリンカー』で、今回頒布する『改』は、そこから6割以上の加筆がなされて90ページ弱の分量となったもので、印刷もオフセットにしたそうだ。(追記:正確には86ページ、頒布価格は800円とのこと)
どのような本かといえば、《リアル割り》の本である。何のこっちゃわからない、という向きに言い直せば、
・インターネット―特にSNS等の"バーチャル"な世界の層と、社会生活-実生活-肉体といった"リアル"の層とをリンクされれば、どのような危険が及ぶか
・また、どういった部分がリンクされやすい急所か
・あるいは、他人の"バーチャル"と"リアル"を繋げて遊んでいる人種は、どういった思考の下に動いているのか
・リンクの手法はどのようなものがあるか
・それに対する防御法はどうか
・現在の日本で、どういったことが行われているのか
……といったあたりが、複数の覆面著者の様々な観点で述べられている本である。
この「バーストリンカー」という単語には、ひとかたならぬ個人的因縁があるのだが、それはまあ後日。
今回、覆面著者の1人"C・H"氏よりメッセージが届いたので、紹介させて頂く。
"『なれる!バーストリンカー 改』頒布決定おめでとうございます。前回(註:コミックマーケット83)の時は私が頒布前日の午後まで原稿を上げなかったが為、他のメンバーが夜なべして分厚いコピー誌をひたすら作るハメになるという大失態を犯しまして……そのご迷惑の"借り"の関係で、また駆り出された次第でございます。ところが今回も…ってそれはいいか。まあ、無事に本が出るようでなによりです。
《リアル割り》という単語は豪く独り歩きしたように思っております。正直なところ、私どもがそう勘違いするように仕向けた部分も多々あるんですが、どうも皆さん《リアル割り》ってものを何か「住所当てゲーム」とか「飯屋当てクイズ」みたいに思ってらっしゃる。いや、別にそれはそれで構わないんですが、いちおう"本家"みたいな扱いになっている私どもも、そろそろちょっと何か言っておかないといかんぞと。別に私らは奇術師でもセキュリティーの専門家でも、ましてや快楽殺人者でも何でもないんだぞ、と、そういう話を、川原礫先生の『アクセル・ワールド』第1巻をタネに1つ書かせてもらった次第です。
そうそう、"快楽殺人者"って書きましたけどもね、刑法第百九十九条、殺人のとこですが、何て書いてあるか知ってます?世の中の9割5分くらいの人間は刑法なんかちゃんと読んだことないもんで(元々たった264条しかない上に欠番多数なのにね!)、「人を殺しちゃいけない」みたいなことが書いてあるって薄ボンヤリと思ってる訳ですよ。全然違います。「第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。 」です。「人を殺したら国家がシバくからな」って書いてるだけなんですね。換言するなら「日本国は倫理則を提供していない」とも言えますし、あるいは「行為に対するコストとリスクを呈示しているだけ」とも言えます。多分に牽強付会な解釈ではありますが、「やっちゃいけないこと」って、実は元々存在していないんじゃないでしょうか。法律ですらこうなんだから、況んや「ネットルール」「ネチケット」「モラル」をや、ですよ。私は私なりの"箍"を以てネットに向き合ってるつもりではいますが、世の中にはいろんな人がいますからね。そんなのは他人に期待しちゃダメですよ。「こういう手段もあるんだから自分で自分の穴は塞いどきなよ」という観点で、旧稿ではありますが1つ書いています。
最後に、最近ハマっている「位置ゲーム」。これはこれで非常に愉快な景色が広がっているもんで、もう1つネタにさせてもらっています。
他の方の原稿も、絶対防御に回った上での撹乱手段を説いたものだとか、リアルからのアカウント割り出し手段だとか、リアルの割り出し方の観念的な説明だとか、その逆で非常に具体的な方法の解説だとか、何が楽しくてこんなのやってるのかの対談だとか、色々愉快なものが揃っておると思った次第です。機会がある方は是非手にとってやってみてください。ではでは。"
……とのこと。編集として参加した身としてはだいたいのことが書かれていて付け加えに困るのだが、まあ、そんなわけで、文フリに来られる方は宜しくお願いしたい。
きたる平成28年5月1日(日)、東京流通センターにて行われる第二十二回文学フリマ東京の「ツ-16 プロジェクトNBL」にて、『なれる!バーストリンカー 改』の頒布が決定した。
https://c.bunfree.net/p/tokyo22/5111
元ネタの本は平成24年冬、コミックマーケット83にて頒布・即完売したコピー誌『なれる!バーストリンカー』で、今回頒布する『改』は、そこから6割以上の加筆がなされて90ページ弱の分量となったもので、印刷もオフセットにしたそうだ。(追記:正確には86ページ、頒布価格は800円とのこと)
どのような本かといえば、《リアル割り》の本である。何のこっちゃわからない、という向きに言い直せば、
・インターネット―特にSNS等の"バーチャル"な世界の層と、社会生活-実生活-肉体といった"リアル"の層とをリンクされれば、どのような危険が及ぶか
・また、どういった部分がリンクされやすい急所か
・あるいは、他人の"バーチャル"と"リアル"を繋げて遊んでいる人種は、どういった思考の下に動いているのか
・リンクの手法はどのようなものがあるか
・それに対する防御法はどうか
・現在の日本で、どういったことが行われているのか
……といったあたりが、複数の覆面著者の様々な観点で述べられている本である。
この「バーストリンカー」という単語には、ひとかたならぬ個人的因縁があるのだが、それはまあ後日。
今回、覆面著者の1人"C・H"氏よりメッセージが届いたので、紹介させて頂く。
"『なれる!バーストリンカー 改』頒布決定おめでとうございます。前回(註:コミックマーケット83)の時は私が頒布前日の午後まで原稿を上げなかったが為、他のメンバーが夜なべして分厚いコピー誌をひたすら作るハメになるという大失態を犯しまして……そのご迷惑の"借り"の関係で、また駆り出された次第でございます。ところが今回も…ってそれはいいか。まあ、無事に本が出るようでなによりです。
《リアル割り》という単語は豪く独り歩きしたように思っております。正直なところ、私どもがそう勘違いするように仕向けた部分も多々あるんですが、どうも皆さん《リアル割り》ってものを何か「住所当てゲーム」とか「飯屋当てクイズ」みたいに思ってらっしゃる。いや、別にそれはそれで構わないんですが、いちおう"本家"みたいな扱いになっている私どもも、そろそろちょっと何か言っておかないといかんぞと。別に私らは奇術師でもセキュリティーの専門家でも、ましてや快楽殺人者でも何でもないんだぞ、と、そういう話を、川原礫先生の『アクセル・ワールド』第1巻をタネに1つ書かせてもらった次第です。
そうそう、"快楽殺人者"って書きましたけどもね、刑法第百九十九条、殺人のとこですが、何て書いてあるか知ってます?世の中の9割5分くらいの人間は刑法なんかちゃんと読んだことないもんで(元々たった264条しかない上に欠番多数なのにね!)、「人を殺しちゃいけない」みたいなことが書いてあるって薄ボンヤリと思ってる訳ですよ。全然違います。「第百九十九条 人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。 」です。「人を殺したら国家がシバくからな」って書いてるだけなんですね。換言するなら「日本国は倫理則を提供していない」とも言えますし、あるいは「行為に対するコストとリスクを呈示しているだけ」とも言えます。多分に牽強付会な解釈ではありますが、「やっちゃいけないこと」って、実は元々存在していないんじゃないでしょうか。法律ですらこうなんだから、況んや「ネットルール」「ネチケット」「モラル」をや、ですよ。私は私なりの"箍"を以てネットに向き合ってるつもりではいますが、世の中にはいろんな人がいますからね。そんなのは他人に期待しちゃダメですよ。「こういう手段もあるんだから自分で自分の穴は塞いどきなよ」という観点で、旧稿ではありますが1つ書いています。
最後に、最近ハマっている「位置ゲーム」。これはこれで非常に愉快な景色が広がっているもんで、もう1つネタにさせてもらっています。
他の方の原稿も、絶対防御に回った上での撹乱手段を説いたものだとか、リアルからのアカウント割り出し手段だとか、リアルの割り出し方の観念的な説明だとか、その逆で非常に具体的な方法の解説だとか、何が楽しくてこんなのやってるのかの対談だとか、色々愉快なものが揃っておると思った次第です。機会がある方は是非手にとってやってみてください。ではでは。"
……とのこと。編集として参加した身としてはだいたいのことが書かれていて付け加えに困るのだが、まあ、そんなわけで、文フリに来られる方は宜しくお願いしたい。