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エンジニア人材業界の問題解決へ向けて | 小野哲太郎のアメブロ

小野哲太郎のアメブロ

仕事のこと、家庭のこと、趣味のこと。



12月18日にサイバーエージェントグループ会社の
エンジニア、クリエイターの人材募集サイトをOPENしました。

http://cyberagent.agency-star.com/

このサイトは、私たちのファンドより出資、支援をしている
株式会社A-STARとサイバーエージェントの共同プロジェクトです。

サイバーエージェント本体の事業部はもちろん、
各グループ会社のフリーランスの方向け有期雇用の情報を中心に情報掲載しています。

このプロジェクトは人材紹介会社を仲介せず、フリーランスのITエンジニアの方がオンラインプラットフォームを通して、CAグループと直接交渉が可能で、これまでITエンジニア人材業界に蔓延していた多重構造から脱却するための第一弾の取り組みとなります。


ITエンジニア人材業界、特に業務委託契約では多重構造化が蔓延しており、その結果、多くの問題が起きています。

一例をあげると、調達側とエンジニア(または所属先の企業)の間に中間業者が多数入ることによりマージンが肥大化し、契約料が高騰します。
(しかも、マージンがいくら取られているかは、調達側企業もエンジニアも知る由がありません。)

さらに、調達側が払っている金額と、エンジニアに入ってくる金額に大差が生じることから、必要としているスキルレベルと、実際に提供されるスキルレベルにミスマッチが生じます。

スキルレベルのミスマッチに留まらず、中間業者の伝言ゲームの中で情報が錯そうし、必要なスキルを満たしていない人材が提供されるなどのとんでもないミスマッチも起こり得ます。


A-STARの提供するプラットフォーム上では、調達側起業がエンジニア(またはその所属元企業)に直接、スキルセットのオリエンを行うことからミスマッチが起こりにくい状態になります。

また、値段交渉も二社間で直接行うため明朗会計となります。
調達企業は、A-STARのプラットフォームに対しては、成約したらシステム利用料として一律10万円を契約期間支払うことになります。これまでの多重構造の中では30万円も40万円も毎月無駄に支払われていた中間マージンが、10万円で一定になります。
(CAグループ以外の企業さんもA-STARのサービスをご利用いただけますので興味のある方はメッセージください。)

上記の多重構造がもたらす問題とは別に、業務委託業界には指揮命令権の問題があります。
調達側企業が業務委託契約者に対して、現場で直接指揮命令を行っている場合それは、偽装請負となり、法令上処罰される可能性があります。
(厚生労働省が偽装請負チェックシートというものを出してます。)

意図的に行われている場合は論外ですが、中には調達企業側の知識不足により、現場でプロダクトマネージャーや、プロデューサーのような立ち位置の人が業務委託契約者を自分の部下のように扱ってしまっているケースもあるかもしれません。

業務委託契約と派遣契約の細かな違いを理解できていない、現場責任者の方もいるかもしれません。

こういった問題に対しても、僕たちは今後、調達側企業がよりコンプライアンスに則った形式で、これまで以上のパフォーマンスが出せるよう、エンジニア、クリエイター調達、契約管理のソリューションを提供していく予定です。

日本のIT業界の今後の発展のためには、優秀なエンジニアの力を存分に発揮できる環境整備が重要な要素になっています。そのためには構造改革が必要になります。摩擦や痛みを伴う変革にはなりますが、2013年もA-STARと一緒に頑張っていきます。