「イワシに活を入れるためマグロ投入」はマスコミの創作? 名古屋港水族館に真相を聞いてみた
話題になっている「マスコミの創作です」という書き込みについて、水族館側は「書き込んだ憶えはない」とのこと。え、どういうこと!?
朝日新聞が3月26日に掲載した「水族館イワシに迫る危機 『緊張感を』マグロ軍団投入へ」という記事が一部で話題になっています。
群れから離れてしまう“はぐれイワシ”に活を入れるため、名古屋港水族館がクロマグロ15匹をイワシの水槽に投入する――というニュース。この記事自体もかなり注目されたのですが、その後「当水族館の飼育係です」と名乗る人から、Slashdotの掲示板にこんなコメントが寄せられました。
実は連日の報道の目的の部分「イワシに喝を入れるためにマグロ投入」はマスコミの創作です。最初に記事を見て職員はみんな驚きました。そのような話はしていなかったからです。
要約すると、以前から水槽内にマグロはおり、今回は数が減ったマグロを補充するために入れたのであって、イワシたちに活を入れる目的はなかった、という内容。たちまち書き込みは拡散され、「酷すぎ」「また朝日のねつ造か」などと非難のコメントが相次ぎました。
「飼育係」かたった書き込みはニセモノ?
――が、これで終わらないのがネットの怖いところ。書き込みが本当かどうか、名古屋港水族館に確認してみたところ、水族館側では「書き込んだ憶えはない」とのことでした。
内容については詳細に書いてあるものの、いずれもネットやテレビで調べれば分かることで、「他のスタッフに確認しても書き込んだ人はいなかった」と担当者。つまり、話題になっている書き込みは「飼育係」をかたった“なりすまし”ということになります。
一方、「イワシに活を入れるためにマグロ投入」がどこまで本当だったのかについても聞いたところ、書き込みにあったとおり、本来の目的は“マグロを群れで見せる”ことで、イワシに活を入れるためではなかったそう。ただ取材を受けた際、マグロを投入することで、結果的にイワシの群れがキュッとまとまる効果も出てくるだろう、という話もしており、記事も「完全な創作というわけではない」とのことでした。
それにしても、気になるのはSlashdotに書き込んだ「当水族館の飼育係」を名乗る人物。マスコミの報道の信頼性が問われる昨今ですが、かといって匿名の書き込みを鵜呑みにしすぎるのも考え物、かもしれません。
関連記事
- 僕らがカスタネットだと思っていたアレはカスタネットじゃなかった? →「カスタネットで合ってます!」
ミハルス? それともやっぱりカスタネット? - NHKがYouTubeの国会中継動画を削除し炎上 「不都合だから削除した」は本当か?
「国会中継削除は史上初」という情報も広まっていますが、NHKによると「これまでにも削除を要請しており、実際に削除されています」とのこと。 - 「Twitter有料化」のデマ広がる
日本のTwitter運営元は、Twitterが有料化されるといううわさを「そのような事実はありません」と否定した。 - 【超速報】エイプリルフールまとめ 2013年もガンガンまとめるよ!
最も面白いウソはどれだ! - 「高級カツカレーにネット非難」記事に怒りの声 「これぞ偏向報道」「どこのネットだよ」
いったい誰と戦っているんだ……。 - 2ちゃんねる、まとめサイトのまとめ作成へ 「商業利用の場合必ず登録して」
2ちゃんねるが「具体的にどういったサイトがあるのか把握したい」として、まとめサイトに登録を求めている。 - 山本一郎氏、「いつかは ゆかし」のアブラハム・プライベートバンクに公開質問状
「いつかは ゆかし」に虚偽広告と不正販売キックバックの疑い? 元・切込隊長こと山本一郎氏が指摘。 - 「2012年12月21日、世界は滅びない」 NASA、滅亡説への反論
さあ来年が待ってる。 - 「ヱヴァQ」上映後合唱しよう! →2ちゃんねらーのデマで確定か 「釣り」告白の書き込み
「馬鹿どもが確認もせずに釣られてた」など、自分の行為を棚に上げた口ぶりに非難も。 - 「勝訴」の紙にまつわるウワサ、Twitterで広まる 真相を確かめてみた
テレビの判決シーンでよく見る「勝訴」「不当判決」の紙にまつわるウワサがTwitterで拡散。真相を確かめてみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
-
ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
-
【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
-
「どういうことなの!?」 ハードオフで13万円で売っていたまさかの“希少品”に反響「すげえ値段ついてるなあ」
-
「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
-
「衝撃すぎ」 NHK紅白歌合戦に41年ぶり出演のグループ→歌唱シーンに若年層から驚きの声 「てっきり……」
-
知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」
-
【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
-
「見間違いかと思った」 紅白歌合戦「ディズニー企画」で起きた“衝撃シーン”に騒然「笑った」「腹痛い」
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- 大谷翔平、妻・真美子さん妊娠公表→エコー写真に“まさかの勘違い” 「デコピン妊娠?」「どう見てもデコピンで草」
- 「すごい漢字!」 YouTuberゆたぼん、運転免許証公開 「本名の漢字」に衝撃の声続々
- 「麻央さんにそっくり……」 市川團十郎の11歳息子・勸玄の成長ぶりに驚きの声 「大きくなってる!」「すでに貫禄がある」
- チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
- 「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
- 母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
- 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
- 「思わず泣きそう」 シャトレーゼの“129円クリスマスケーキ”に衝撃 「すごすぎない!?」「このご時世に……」
- 「デコピンを抱き寄せたのはもしかして」 妻・真美子さん第1子妊娠発表で大谷翔平の発言と行動に再注目 「“もう帰る?”は気遣っていたのかも」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」