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もう1人で抱え込まない!周囲の協力を得る&周囲を巻き込むための8つの心得

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 皆さんは、一人であれこれ仕事を抱え込んで、いっぱいいっぱいになってしまうこと、ありませんか?

 自分だけで抱え込まず、周囲の人からの協力を得たり、チームの力を借りたりすることによって、仕事がスムーズに運ぶこともあります。また、一人で取り組むより大きな成果を生み出せることも。

 そこで、日々多くのビジネスパーソンと対話している転職エージェントのキャリアアドバイザーたちに取材し、「周囲から協力を得るのが上手な人」「他のメンバーをうまく巻き込む人」に見られる要素を聞いてみました。

 取材を進めてみると、どうやら周囲を動かすことが上手な人には共通の心得があることが分かってきました。これは、特別な才能やセンスによるものとは限らず、どんな人でもちょっとした意識、心がけで実践できるものです。

 周囲を動かす力を持っていると、一人で抱え込まずに仕事を進めることができるようになるだけでなく、「チームマネジメント」「プロジェクトマネジメント」にもその力を発揮することができます。ぜひ、参考にしてみてください。

【1】自分から、同僚の手助けを積極的に行う

 自分の仕事の手が少しでも空いているときは、他のメンバーに「何か手伝うことある?」と声をかけ、自分にできることを引き受けます。議事録作成や資料ファイルの整理など、雑用を率先してやるのもいいでしょう。

 そうした行動を自分から起こしていけば、周囲の人にも「空いているときはサポートし合う」という意識が芽生えるはず。「お互いさま」の雰囲気が広がり、自分が困ったときにも協力を得られやすくなります。

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【2】同僚の「ちょっとした変化」に敏感になる

 職場のメンバーの様子が「いつもと違う」ことにすぐ気づける人、気づけない人がいます。たとえば「疲れているみたいだな」「不機嫌そうだな」「髪型が変わったな」など。人のちょっとした変化を察知できる人は、相手の状況に応じ、適切なタイミングで声をかけたり仕事を振ったりすることができるので、マネジメントでも優れた実績を出しているケースが多いそうです。

 そこで、普段から同僚の様子を気にかけ、細かな表情などまで観察してみてはいかがでしょうか。その人の気分の波や、どんなときにやる気が出て、どんなときにやる気をなくすのかなどがつかめてくるでしょう。そのタイミングに合わせて、声がけやサポートをしたり、お願いごとをしたりすれば、相手が受け入れてくれる確率が高まります。

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【3】相手の優れたところを認め、それを言葉に出す

 あなたの職場のメンバーには、それぞれ得意分野があるかと思います。数字に強い人、情報収集が得意な人、プレゼン書作成が上手な人、話術が巧みな人、など。

 普段から、相手の優れたところを認め、「すばらしい」「すごい」と言葉に出す習慣をつけておきます。もし自分が仕事を抱えて困ったときも、メンバーの得意分野を思い出し、「話し方に説得力があるから、このプレゼンを一緒にやってほしい」などと依頼すれば、相手はただ「手が足りないから手伝って」と頼まれるよりもはるかに受け入れやすいでしょう。

 このように「人を巻き込む」のが上手な人は、単に「これをお願いしたい」ではなく、「あなたのここに期待しているからお願いしたい。一緒にがんばろう」といった声がけをしています。「それぞれの強みを活かして『一緒』にやろう」といったように、チームワークを意識した言葉を発することで、周囲をその気にさせているのです。

【4】「セルフブランディング」で、頼られる存在になる

 「セルフブランディング」というと難しく聞こえますが、要は「コレが自分の強み」というものを明確にし、それを周りにも認識させるということです。「○○業界については一番くわしい」「パワポ資料の作成スピードが誰よりも速い」「社内人脈が豊富」「宴会の仕切りがうまい」など、何でも構いません。その得意分野については、「あの人に任せれば大丈夫」「困ったらあの人に相談しよう」という存在になっておくのです。

 こうして、テーマは限定的でありながらも、頼られる存在、相談を受ける存在になっておけば、自分が困ったときにも人に対して助けを求めやすくなります。

【5】仕事に対して「本気」の姿勢を見せる

 本気で、全力で仕事に取り組んでいる人を見れば、多くの人は「応援したい」と思うものです。しかし、自分では真剣なつもりでも、もしかすると他人の目にはそう映っていないかもしれません。

 「クールでスマートなビジネスパーソン像」を理想としているかもしれませんが、本気で、熱く仕事に向き合う姿を見せることも、周囲の人を動かす&巻き込むポイントの一つといえます。

【6】協力してもらったら、感謝の気持ちを時には「形」で伝える

 同僚に仕事のサポートをしてもらったら、「ありがとう」「助かった」と感謝を述べるのはもちろん、時には「形」にしてお礼を伝えるのもおススメ。

 たとえ、ドリンク1本、お菓子1個でも、心象がぐんとアップします。休日にどこかへ出かけたとき、ちょっとしたお土産を買ってきて「この間はありがとう」「いつも助かる」と、感謝のメッセージを添えて渡すのもいいでしょう。

【上級編】

 さて、次からは少しステップアップして「上級編」です。

 自分の仕事をサポートしてもらう、協力してもらう、というレベルを超え、「多くの人を巻き込み、自分のプロジェクトを推進できる人」とはどんな人物なのでしょうか。

 キャリアアドバイザーたちは、こんな人物像を挙げています。

【7】とことん、相手の立場に立つ

 「相手の立場を理解する」「相手に共感する」というのは多くの人も実践していることでしょう。しかし、人を巻き込む力が強い人は、「相手の立場に立ち切る」ことができる人だといいます。

 つまり、相手の価値観、目標、ビジョン、メリットなどを尊重できる人。多くの人は、自分と相手、双方に利益をもたらす「Win-Win」の関係を目指すものですが、相手側の「Win」を最優先で考えられる人のところに、協力者は集まってくるようです。

【8】「鳥の目」を持つ

 チームがジャングルの中で道に迷ったとします。

 目の前の木を切り倒して道を作る人は、それはそれで必要な存在ですが、「マネジメントリーダー」としては目線が目先に限定しています。目の前の道ではなく高い木に登って上から四方を見渡し、「こちらの方向に向かえばいい」と判断できる人に、メンバーはついていきます。

 目線を高い位置に置き、全体を俯瞰して見ることで適切な方向性を見極められる人は、メンバーから厚い信頼を寄せられるのです。「この人にはついていって大丈夫」と、人が周りに集まってきます。

 「多くの人を巻き込める人」を目指すなら、日ごろから自分の担当業務や所属部署の視点だけで物事を考えるのではなく、事業部全体~会社全体の戦略、さらに業界や社会の動向まで視野を広げておくことを意識してみましょう。

EDIT&WRITING:青木典子 

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