©咲坂伊緒 / 集英社
「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?
普通に仕事をしているだけでは、なかなか気づくことのできなかった考え方など「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを紹介する「大事なことは全部マンガが教えてくれた」シリーズ。
今回は、人気映画にもなった少女マンガ『アオハライド』(©咲坂伊緒 / 集英社)より、理想の自分に近づく方法をご紹介します。
なりたい自分を思い描く
誰もが「なりたい自分」を思い描いたことはあると思います。それは理想の姿であったり、あるいは「今の自分の嫌なところ・ダメなところ」を克服した後の姿であったりするかと思います。そんな「なりたい自分」に近づくためにはどうしたらいいか。
そのことを教えてくれる1フレーズがこちら!
そうなりたいと思って行動してれば、いつかそれが本物になるかもしれないじゃん。
なりたい自分になりたいじゃん。
©咲坂伊緒 / 集英社
主人公・吉岡双葉の淡い初恋は、中学1年生の頃に相手が突然転校したことによって終わりを告げたかのように思われましたが、数年後に進学した高校で思わぬ形でその相手との再会を果たします。しかし初恋の相手であった洸は、親の離婚によって苗字が変わっただけでなく、素直で明るかった性格までもどこか陰があるものに変わっていました。
中学時代、女子たちから「ハブられていた」双葉は、高校に入ってからは「ハブられないようにすること」を最優先に考えて友達付き合いをするようになりました。本心とは違うことでも、ただ「ハブられない」ように行動する双葉を見ていた洸は、その様子を「友達ごっこ」と告げます。その言葉がずっと胸に引っかかっていた双葉は、ふとしたきっかけからその関係を清算し、2年生への進学のタイミングで新しい人間関係を作ることになります。
一から人間関係を作ることに苦労しながらも、双葉は前を向いていました。しかし以前とは変わってしまった洸のことだけは気になっていました。そんな彼女の気持ちに対して、洸は「俺の中に昔の俺探すのやめろよ。そういうのマジでうっとおしい。おまえって前に進もうってフリして、本当は過去にしがみついてるヘタレだな」と言い放ちます。
その言葉に腹を立てた双葉は、翌日になっても怒りを引きずっていました。なぜそんなに怒りを引きずっているのか。ふと、そう考えた時、洸に言われたことが図星だったからだということに気づきます。
人付き合いの方法、洸との関係など、過去に捉われていた双葉。
確かに図星だけど、だからそれを変えたくて、今がんばってるんだった。
だったらそれでいいじゃん?このままがんばればいいだけの事じゃん!
©咲坂伊緒 / 集英社
と思い直します。
そして、振り切れたように明るく振る舞いながら、心の中で上記の言葉を発するのです。
なりたい自分を思い描き、その通りに行動してみる
なりたい自分をどれだけ思い描いたとしても、思い描いただけでは近づくことはできません。そうなりたいと強く思うだけでなく、実際に行動に移してこそ、近づくことができるのです。
そんなに簡単になりたい自分になれるわけではないですから、最初は多少無理をする場面も必要かもしれません。しかし、その無理を通すことこそ、なりたい自分へ近づくための努力といえるのではないでしょうか。
やさしい人になりたい、イライラしないようになりたい、といった内面の変化を望んでも、その変化は行動に現れて初めて意味をもちます。
今はまだ無理だからと、なりたい自分とは違う振る舞いをしていては、いつまでもなりたい自分には近づけません。まずは「なりたい自分」だったらどうするかを思い描き、多少背伸びをすることになっても、その通りに行動してみる。
それを繰り返していくうちに、いつの間にか自然とそういった振る舞いができるようになり、いつしかなりたい自分へとたどり着いているのかもしれません。
監修:リクナビネクストジャーナル編集部