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三猫OnLine 三猫ヘッドライン[2004年07月]

mi-neko HeadLine//三猫ヘッドライン//

2004年07月20日

【技術】長袖でもとっても涼しい「空調服」

見た目はとても暑苦しいのですが、 実際着てみるととっても涼しい「空調服」なるものがあるそうです。

この「空調服」、作業服タイプですとナイロン製の長袖のとても暑苦しそうなものなのですが、 服に備える二つのファンのおかげで汗を蒸発させ、 この気化熱で体を冷やすと言う仕組み。 実際着てみると信じられないくらい涼しい(いや、寒い)そうです。

なんでもこの「空調服」は、第三世界の近代化にむけとりわけ暑〜〜い東南アジアで ガンガン冷房が使われるようになったら地球さんが危ないっ!・・・というわけで、 冷房よりも省エネで環境にやさしい「冷房」として開発されたとのこと。 すばらしいです。

当初は気化させる水をタンクで持っていたそうですが、 人の汗があれば十分ということがわかり、 現在の仕組みになったとのことです。 汗の気化を利用するということで、なんだかとても汗臭くなりそうですが、 「汗臭さ」というのは、汗に湿った布に雑菌が繁殖するため発生する臭いのため、 雑菌繁殖の暇を与えず蒸発させてしまう「空調服」は 以外にも「汗臭さ」の防止にも役に立つとこと。

現在国内の工場で試験運用中ですが、導入済みの工場では大好評だそうで、 本格発売前だというのに完全な品薄状態だそうです。 今年の暑すぎる夏こそ欲しかったのに・・・・。

とりあえず本格発売は来年以降。 夏コミを大幅に快適にするアイテムとして、同人屋さんはチェックですよっ!

【電脳】ティム・バーナーズ・リーさん、ナイト爵を叙勲。

英エリザベス女王からWorld Wide Webを発明した功績で、16日に ティム・バーナーズ・リーさんがナイト爵位の称号を授与されました。

ティム・バーナーズ・リーさんは、World Wide Web ――他のコンピュータへのハイパーテキストにリンクを貼ると言うアイデア を発明し、「HTML」「HTTP」「URL(当時はUDI:Universal Document Identifier)」を考案、 1990年にWebサーバー「httpd」Webブラウザー「WorldWideWeb」を開発し、 世界で始めてのWeb環境を作りました。

その後もWebの非営利標準化団体 W3C(World Wide Web Consortium)の責任者となり、 ブラウザ戦争の渦中、メーカ利益の餌食となりそうだったWebを 当初の理念に立ち返らせようと努力するなどの活動も続けています。 と、言うようなバーナーズ・リーさんの詳しいお話はこちらが大変参考になりますので、 ご一読くださいませ♪

ところで、ナイト爵を叙勲というと、 ビル・ゲイツさんもそうなのですが、 こちらの方は称賛する気になれないのは、何故なのかしらねぇ・・。

2004年07月16日

【技術】しっぽを振る車。

「ありがとっ」と伝えたいとき振るための、 車用のしっぽが発売されます。

株式会社ワコーは、自動車にとりつける「しっぽ」を発売するそうです。 このしっぽは、自動車の屋根に取り付けて、 「ありがとっ」という意思を伝えたいときに振ることができるという優れもの。

ニュース自体はWeb上で確認できなかったのですが、 その試作品というのがWebにあったので見てみたのですが、 ・・・・・・うわっ、いいっ! すごくいいですっ!

商品名は「サンクステイル」で、2004年10月に発売するそうです。 もう猫のハートを鷲掴みで「あたしっ、絶対買います!」と思っているのですが、 ・・猫自身は車を持っていないし、家族はきっと付けるの許してくれない・・・。うぅ(TT)

【天文】重力レンズが作り出す、宇宙に浮かぶ四葉のクローバー。

まずはこの、珍しいくも美しい4重像のクエーサの写真を見てください。

これはNASAのチャンドラX線観測衛星によって捕らえられてモノで、 110億光年かなたのある1つのクエーサー「H1413+117」の姿が、 手前にある銀河による強力な重力レンズの効果によって4つの像として観測されたもので、 「クローバーリーフ・クエーサー」と呼ばれています。

重力レンズのご利益は4重像の美しい光景だけでなく、 「拡大」されているということ。(レンズですから・・) チャンドラX線観測衛星やハッブル宇宙望遠鏡が普通の状況で観測するのと比較して 5万倍もの解像度が得られているとのことで、 これだけの解像度ならクエーサーの中心にある巨大ブラックホール周辺のガスの流れを 詳細に観測できるじゃないかしら、と期待されています。

さしづめ、とても大っきな万華鏡といった感じかしら。 天文写真はホント見ていてあきません。

【鍵盤】Logitechもチルトホイール・マウスを発表。

去年大々的に発表され話題を呼んだ、Microsoftのチルトホイール・マウスですが、 Logitechもやっぱり チルトホイールです。

ロジクール(Logitech日本法人)は、 チルトホイール付ワイヤレスマウス2機種を発表しました。 チルトホイールは、前後に回るだけでなく左右に傾けることが可能なホイール。 横スクロールもホイールで操作可能になります。 Logitechのものは、更にホイールを押し込むことでズーム機能に シフトし、スクロール操作でズームも出来る「チルトホイール プラス ズーム」 がウリらしいです。(単なるセンタークリックへのドライバでの機能割り振りと違うのかしら)

Microsoftのチルトホイールは、実はチルト操作そのものよりも、 クリック感の無い高速回転させると抵抗が弱くなる「にゅるにゅるホイール」と、 InteliPointの「スクロールの加速」機能による加速ホイールの 気持ちよい操作感こそが魅力です。 ここらへんの感触は、Microsoftに合わせてくるのか、 独自路線を貫くのか興味深いところです。

Logitechのチルトホイール搭載マウスは、4ボタンのCordless Click! Optical Mouseと、 6ボタンのCordless Click! Plus Optical Mouseの2機種がリリースされます。 7月30日発売です。

【-H-】ラブドールのデリバリー。

デリバリー・ヘルスのラブドール版が登場です。

りとる☆らばーず は、ラブドール・デリバリー、つまりラブドールのレンタルを開始するそうです。 ラブドールは、ひらたく言えば「ダッチワイフ」なのですが、 そのあまりのクオリティに「ダッチワイフ」とは呼びたくないドールです。 どちらかと言えばH可能な等身大フィギュアと表現したほうが近いかも。 レンタルされるドールは、 オリエント工業Candygirl jewelでラブドールの最高峰の一つです。

その素晴らしさは Candygirlのさくらさんとの 面白おかしな日々をつづった愚かな日々を是非参照してください。

猫的には、人型ロボットの開発と、 これらラブドールの技術の発展は何れマージされ、 ちょビッつのような な未来の礎になる・・・、そういった時代のを先取りした ようなサービスだにゃあと、思うのです。

これらドールを迎えた方は、最初こそ性欲の捌け口として大活躍するものの、 次第にホントの家族のように感じ始め、ひどいことなんてとてもできない・・・ といった心情になるようです。(平たく言えば愛よね。)

人の愛すべき所は、心のないものにも心を投影できること。 モノを考えないはずの ぬいぐるみ が傷つくのをみて「かわいそう」と感じられる心こそ、 あたしは人間の唯一の素晴らしさだと思います。
そういった人の間で、家族のように愛させる人形と、 性欲の捌け口としてのみ存在する人形が存在する世の中を、 人はどの様に感じるか。今は「ダッチワイフ」と呼ばれるものでも、 人工無能をつみ、より生きてるように錯覚しやすくなったら・・。

一見、世紀末的なニュースですが、実はいろいろ近未来。 きっと未来はこういうのがある社会なハズ。さすが21世紀です。

ちなみにラブドールをお迎えした生活の素晴らしさ(?)は Candygirlのさくらさんとの 面白おかしな日々をつづった愚かな日々を是非参照してください。 オススメですよ。

>>TECHSIDE(7/15の記事)
【宇宙】ホーキング博士、「間違ってました」とのこと。

詳しいことはよくわからないのですが、 ホーキング博士の宇宙論について、博士自ら「間違ってました」宣言です。

ホーキング博士は、自説の中でブラックホールは徐々にエネルギーを放出し、何れは蒸発してしまうと していました。このときブラックホールにとらわれた物質の情報も消滅してしまうことになるのですが、 どうもこの情報はホーキング博士の説と異なり外界に漏れるんじゃないかということ。

猫的に(たぶん的外れな)解説を試みてみると、 多分これは宇宙検察官仮説が間違っていましたということだと 思います。 一般相対性理論が正しければ特異点の存在は避けられません。 ところがこの「特異点」は本当に「特異」で、 時間・空間が定義できなくなる点を指します。(つまり、因果律が成立出来ません) この特異点をあたしたちの時空連続体から「観測」することが出来てはいけないので (因果律が成立しないものを 認識(= 因→果の矢印そのもの)できるのは矛盾する・・ということかしら?) 必ず特異点は観測不可能な「服」である、「事象の地平面」で囲まれてなければならない、 多分そんな風に世界はできてるんじゃないかしら ――というの宇宙検察官仮説です。 (ちなみに観測可能な特異点を「裸の特異点」と言います。

もし、ブラックホールから情報が漏れるのであれば、 裸の特異点は存在する・・、ということになります。 存在するなら、未来と過去が結びつかない事象が「或る」と言うことになり、 予測不可能に世界を変えることが出来ることになります。 (これを「改変」が可能・・と感じてしまうのは、「運命のタロット」が好きな猫だからでしょうか。)

・・・とまぁ、解説を試みたものの、十中八九、いえ絶対間違ってます。 話がブラックホールの蒸発にたどり着けませんでした(TT)。 うーん・・、正解は、来月の日経サイエンスをまちましょ・・(^^;

ただ、この「間違えかもしれない」宣言は、まだ詳細が発表されていないそうです。 (ほとんど「おあずけ」ですね)

ブラックホールと時間と空間、運命、認識の矢の関係は、 面白いです。例えばブラックホールの内側は時間と空間の役割が逆転する、と考えられます。 (時間は方向を選ばず自由に動けるが、空間は必ず特異点へ向かう方向にしか動けない) また特異点はブラックホールの中心であると同時に 宇宙の始まりの姿でもありえます。 ・・・と、実はよく解ってない猫ですら、ここら辺の話はワクワクしちゃうのですから、 こんな状態で「おあずけ」された物理学者さんたちは、きっと信じられないくらいワクワクしてるのでしょうか?

2004年07月09日

【小説】真・運命のタロット最終巻「《世界》。」発売。

皆川ゆか先生のオカルティック・ハードSF(といってよいのか・・)「真・運命のタロット」の最終巻 「《世界》。」(上下巻)が発売になりました。運命のタロットから数えると12年22タイトル(24冊)にも及ぶ超大作です。

「運命のタロット」は、タイトルどおり「タロットの大精霊」が活躍する ハードなオカルトでありながら、そのオカルティックなタイトルからは想像のできないほどの ハードSFな側面、そして別名《複線の魔法使い》皆川ゆか先生の張る 壮絶技巧な伏線の数々が魅力のシリーズです。

また、富に「真タロ」になって思うのが、そのテーマの重さ、凄まじさ。 絶対に覆らない「運命」と、時間を超えることのできる存在たちの物語で、 複雑に入り混じる運命の凄まじさが、 人の生き方とはなにかと問い積める そういった作品でもあります。

それにしても、今回の「《世界》。」凄まじいものがあります。 皆川ゆか先生の張った最後の伏線に 猫が気付いたのは最後の1ページ。その伏線に気が付いたとき 猫の背中はゾワゾワゾワっと逆毛立ち、そして泣いてしまいました。えぇい、誰がこの涙を止められようかっ!

今すぐ買って読んで下さい。ぜったい、ぜったいオススメです。

そして「《世界》。」の最終章は「夏への扉」。 ――「幸せになりなさい。たとえ、他人から運命だといわれても、これは自分の選んだものだと言えるくらいに、 絶対に幸せになるという意志を持って生きるのよ」

【電脳】MS、オープンソース開発ツールを迎え撃つ「Express」シリーズを発表。

Microsoftはこれまでにないニッチェを狙った価格帯の製品群 「Visual Studio Express」を発表しました。 これはオープンソースな開発ツール、RDBMSなど「無料で高性能」と渡り合える低価格ながら、 かなりの機能を実装した野心作です。

今回発表された「Express」の名を関する製品群は、 Windows / コンソールアプリケーションの作成に特化し「100ドルを切る」お値段の 「Visual Basic 2005 Express」 「Visual C# 2005 Express」 「Visual C++ 2005 Express」 「Visual J# 2005 Express」のほかに、 ニッチェ的にはWeb Matrixの後継であり、「数十ドル」とお安い 「Visual Web Deb 2005 Express」。 そしてMSDEの後継でお値段は只の「SQL Server 2005 Express Edition」 です。

猫的に興味深いのは、これらが「学生用」ではないこと。 オープンソースで只で使える良ツール群が充実していく中で、 十分渡り合えるだけのバランスをもったツール群を投入する辺りは流石です。 なんといっても「只」の泥仕合を展開しないで有効な手を打ってくるあたり、 スゴイゲイツだわぁ、と感心してしまいます。 (これくらいならお金を払ってもいいかも・・と思わせる価格が絶妙です。)

猫の職場は「開発ツールにお金が出せない」という信じられない バカ部長の 一言で、Webアプリを 未だβ版のSharp Develop と Web Matrixでつくるという 前代未門な状態の追いやられているだけに、 これら Express 製品群がとてもまぶしく見えて来ます。(TT)

と、いう猫の職場は極端ですが、実際問題 開発ツールにお金が回らなくって、 フリーの開発ツールを暫定的に使い出し、そのまま本採用・・ってパターンは多いそうで、 そういった「足元の穴」から市場を持っていかれるのを上手に防いだ形になります。

現在は英語版ですが、β版がダウンロードできますので、興味のある方はお試しを。

【操球】Kensington の光学トラックボール Expert Mouse 7 & Orbit Optical 、いよいよ日本発売。

待ちに待ったというか、なぜこんなに待たされたのか理解できないというか・・・。 Kensingtonの日本代理店 七曜商事は、 新型トラックボール Expret Mouse (Optical Brack)Orbit Optical の販売を開始します。

Expert Mouse 7

Expert Mouse は Kensingtonのハイエンドモデル、Orbitは エントリーモデルで、 今回発売されるモデルはそれぞれを光学化したものになります。 (ちなみにExpert Mouseは基本的に襲名制で、 今回のExpert Mouse は 7代目なので俗に「Expret Mouse 7」と呼ばれます。) これらはKensington初の光学式トラックボールとなります。 Kensington の光学式は Logitech や Microsoft のものと異なり、独特の斑点模様のない 自然なメタリック塗装のボールはすてきです。

Expert Mouse 7 や Orbit Optical は米国では2002年には発売されていて、 なんのかんので2年も待たされたことになります。 その間、米国からの個人輸入や ショップでの輸入販売等で売られていたため、 新鮮な印象はありません。すでに欲しい人には行き渡った感もあるのですが、 それでも国内販売を辛抱強く待っていた人も多いでしょうし、 なにより普通のお店で買えるようになったのはうれしいですね。

猫は実は Expret Mouse 7 はすでに米国版を購入済みなのですが、 Orbit Opticalは買っちゃおうかな〜、、なんて思ってます。 発売日は7月23日。今から楽しみです♪

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