「寒いのとかもうたくさんだ!やってらんねえよ!」と憎まれ口を叩きながら、冬休みはバンコクに逃亡しました。毎朝ホテルから出るときには「ほんとに外は常夏なのだろうか…?上着はいらんのかね?」と身構える気持ちでしたが、タイはほんとに常夏と微笑みの国だった!
- 1日目:バンコクの寺めぐりと虫屋台
- 2日目:電車でアユタヤ遺跡群へ
- 3日目:カンチャナブリへの現地ツアー。泰麺鉄道とタイガーテンプル
- 4日目:象に乗って王様気取り。バンコクに戻り、黄金仏・チャイナタウン・水族館
(翌日、昼行便で日本へ)
このような感じで、いつ終るとも知れぬ旅行記を書きます。皆さんも毎度大長編を読まされてウンザリかもしれませんが、いちばん大変なのはわたしであることを常に忘れないでほしい!(得意技は被害者ヅラです!!)
スーパーハイテンションな王宮、ワット・プラケーオ
ホテルはBTSの駅の近くにあるのですが、バンコク市内の王宮とかお寺がたくさんある辺りは電車ではアクセスしづらいです。タクシーに貼ってあったステッカー、いろいろなものが禁止されていて、日本国内だとこういうセンスは唾棄してみせたいブロッガーもうっかり写真を撮ってしまいます。異国の地で自分を保つのは大変なことで、げにこのような境地を「新しい自分を見つけた」などと言うんでしょうか。
バンコク一の人気のお寺、ワット・プラケーオ(王宮)です。すごい賑わい。
とにかく盛り上げたいんや!!という感じのテンション高いお堂と小塔がいっぱい並んでて楽しい。
パンフレットのモチーフにもなっている壁画。神々の戦いを描いたものということでいいのだろうか。
下半身が鳥の人と下半身がヘビの人がそこら中でお寺を守っています。
仏像にお参りするための本堂は特にすごい混雑。内部は撮影禁止です。
本堂の前には水盤があって、ここにハスのつぼみをひたして頭に水をかけるといいことがあるらしい。
「うおー!後れをとってなるものか!」
がんばって頭をビタビタにしましたが、何のご利益があるんだろう。周りでやってるのも欧米人ばかりであった。
アブ「『おれたちアーリーアダプター!』と言い出して雰囲気のいい喫茶店等でユーストリームなどはじめ場の雰囲気を凍らせてしまう病にかかる呪いの儀式ですよ」
メレ子「ギャー」
ちなみにタイの王様といえば国民から崇敬され、非常に強い権力を持っていることで有名ですが、国王はじめ王族はチットラダー宮というところに住んでいるそうです。同敷地内には民が飢えぬよう様々な研究をするロイヤル・プロジェクトのため、畑とか牧場があったりするのが面白い。
巨大な寝仏に夢中!ワット・ポー
次にリクライニング・ブッダで有名なワット・ポーに来ました。ワット・プラケーオの喧騒を離れてひと息つける感じである。
金箔をお布施するタイプの仏像がいくつかあるが、どうもこのケロイド状には弱い…はやくなでつけてあげて!
涼しい風が吹く回廊でお昼ごはん中の人たちと、お昼ごはんをしたい猫たち。
思ったより敷地が広く、なかなか涅槃仏が見つからない。涅槃仏どこ行ってもうたんや…
こんな不穏な図式はいいから涅槃仏を!
うろうろとさまよって10分ほどで、やっと目的のお堂を見つけました。こんなにでかいのになんで見つからないんだ!
この建物だけ大盛況なのと、寝仏の前に柱がたくさん建っていて前の回廊もあまり幅がないので、全貌をとらえるのは不可能。肘枕をついたブッダのアルカイックスマイルが、右往左往する人たちをあざ笑…優しく見守るかのようです。
足の裏がマンダラみたいになっていて楽しい。指紋のグルグルが!
裏から見るとアンパンマンと大差ないスタイルをしていることが分かります。
チャオプラヤを渡って「暁の寺」へ
歩いてチャオプラヤ川の船着場へ向かう。船着場の手前は干物屋や屋台が並ぶマーケットになっている。
屋台の下に犬猫がいる率が案外高くて気が抜けない。
市場めぐりもいいが、まずは昼ごはんを食べて川を渡ることにしましょう。ヤシの実ジュースとよくわからないチャーハン、うまい!
スズメ「うん、うまいね!」
メレ子「お前らに聞いとらんよ!」
渡し舟に乗って、すぐ対岸にあるワット・アルンを目指す。船賃は3バーツ(=約9円)三島由紀夫の「暁の寺」という小説に登場するお寺なのだそうですが、読んだことないのでわかりません…。しかし先ほどまでの金ピカのお寺とはまた違う趣!
執拗な細工がほどこされた高い仏塔には階段で登れるらしい。これは登ってみなくては…
塔のあちこちに陶器の破片や小皿が埋めこんであって、装飾過剰なのは他のお寺と同じながら全体としてはかわいらしい色合いになっています。
それにしてもえらい急な階段やねー
行きはともかく帰りは…ガクブル
ほうほうの体でよじのぼって
下を見てみると
これはいい景色!
チャオプラヤの向こうに広がる高層ビルと、アナログな寺院や船のコントラスト。
有名どころのお寺ばかりめぐりましたが、それぞれにテンション高いながらも特徴があって楽しかったです。
バンコク市場めぐり
寺成分が満たされたのでマーケットで買い食いしてまわる。このドラゴンフルーツドリンク、濃くておいしい!
仏像やらよくわからないものを売っている通り。この猫は伸びをしすぎてバッグから転げ落ちたところをタイ人たちに笑われたので、耳が寝ている。
招き猫って日本発祥なのかしら…
このガラクタとしか呼びようのない堂々たるガラクタっぷり、どこで仕入れてくるのか。
いろんな犬がいるがいずれも自由ですね。
左はタイのタコヤキだそうですがタコは入っていない…熱帯ならではのお安いフルーツ生ジュースは、マンゴーを頼んでもイチゴと同じミキサーを使っているため、ミックスジュースの味がしてお得です。
犬「ポジティブな回答、たいへんよいと思います」
これは屋台のミニチュア。なかなか細かいつくりで、お人形さんが趣味の人とかに喜ばれそうである。
行きのタクシーは何も言わずともタクシーメーターを押してくれたが、盛り場でタクシーを拾うとテコでもメーターを使わずふっかけてくる。同じボッタクリなら…とバイタクに乗ってみました。ビャンビャン飛ばされおそろしかった。
ナーナー通りの虫屋台で昆虫アラカルト
行きの便が夜行だったのでしばらくホテルで寝ていましたが、華麗に復活してBTSでナーナー通りへ。BTSは車両もきれいで快適です。お姉ちゃんたちが観光客の男と見るとナーナーと寄ってくるからナーナー通りというわけではありませんが、機能的にはそういう通りであると言われています。白人とモデルみたいなタイ人のお姉さんが腕を組んで歩いていくよ…。
適当なシーフードレストランで夕食。なかなかおいしかったのですが、店内で写真ダメって言われてしまった…。イスラム風の人が多い界隈だったことも関係あるのだろうか。
まあお目当てはデザート…デザート的な…タイ名物の虫屋台。しかし虫屋台、ひとつしかありません。
虫屋台はもともとタイ北部の山岳部から出稼ぎにやってきた人たちが、ふるさとでタンパク源として食べていた虫を懐かしんで利用していたものだそう。長野のイナゴやハチの子みたいなものでしょうか。しかし、若者の昆虫離れが進み、もはやタイ人でナチュラルに虫を食べる人は少なくともバンコクではあんまいないのであろう…。老害ではないので特に憂えてはいませんが、とりあえずちょっとずつ全部ください!
(以下、マクロレンズで克明に撮影した虫写真とエビデンスとしてのメレ山写真多数です)
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虫屋台で買った虫オールスターズのみなさんです!しかしボーカルは両性類です!
ショックを和らげるため、セブンイレブンで買ったジュースを後ろに並べてみたら意外といい感じ。
うーむ…誰とは言いませんが水棲昆虫がどうもいけませんね…とにかく案ずるより産むが安し、ひとつずつ実食していきましょう。
エントリーNo.1 カエル
メレ山コメント:「いちばんの存在感ですがぜんぜん余裕です。中華料理とかでもよく出てくるし食べることに一抹のためらいもない。惜しむらくは揚げすぎで味もなんもありません」
ポーズのおちゃめ度 ★★★★★
味 ★
エントリーNo.3 ミルワーム
メレ山コメント:「爬虫類等を飼っておられる方なら慣れっこのミルワーム(餌虫)ですね。カミキリムシなど、木を食べるタイプの幼虫はナッツのように香ばしいと聞いて期待していましたが…揚げすぎて中身はどっかいっちゃってるみたいです。タバコっぽくすると、嫌煙の風が吹くポイズンな世の中でもワルな気分になれます」
不良度 ★★★
味 ★
エントリーNo.4 カイコガの蛹
メレ山コメント:「もはや口に入れてる写真ですらないじゃないか、味の感想も全部同じだしほんとに食べたのかと言われるかもしれませんが、ちゃんと食べました!」
マンネリ感 ★★★★
味 ★
エントリーNo.5 ゲンゴロウ
メレ山コメント:「この人はちょっとくらい揚げても中身が出なさそうという点でホープでしたが、なんか固かったので、口には入れましたが出しちゃいました…なので味はわかりません。つつしんでおわびいたします。ヘタレブロッガーと呼んでほしい…」
いやさ ★★★★★
味 ☆(測定できず)
なお、コオロギとアリにもおいでいただきましたが、コオロギ:バッタとかぶる アリ:小さすぎ という理由で選外となりました。次回の活躍に期待したいところです。っていうか次の機会はもっと味についてコメントできるようにがんばります!
タイ旅行記、次回はアユタヤの遺跡群サイクリングについて書きます。